【鬼滅の刃】心が読める…はずなのにな…「続編」

55話 【勘違い】 ページ26

『それにしても禰豆子はどうなってるの？』




禰豆子の頭を撫でながら首を傾げる




炭治郎「いやそれが…」




？「みんなーみんなー！みんなああああ！」




聞き覚えのある声が向かって来る




ガバーッ




恋柱様「うわあああ、勝った勝ったぁ！みんなで勝ったよ！凄いよおお!!」




恋柱様…




ーーーーー
眼を開けると…見覚えのある天井があった…




善逸「眼が覚めた!?Aちゃん！」




横を見ると、私の手を握りながらこちらを見る善逸が居た…




善逸「良かった…Aちゃん三日間眼を覚まさなかったんだよ…?」




嘘…！そんなに!?




私は慌てて起き上がる




善逸「あぁ！駄目だよ、まだ寝てなきゃ！」




『炭治郎は!?』




善逸「えっ？炭治郎はまだ起きてないよ」




『禰豆子は!?』




善逸「禰豆子ちゃんなら、ずぅと寝ててさっき起きたんだよ」




『無事なの…？』




善逸「うん、お日様の下トコトコ歩いてて、俺も任務から帰ってきた時吃驚したよ…」




『行かなくていいの…？』




善逸「えっ？」




『私起きたよ…禰豆子の所…行かなくていいの…？』




すると、善逸は俯いた




善逸「Aちゃん…前から思ってたこと聞いていい？」




『うん…』




善逸「何で事あるごとに、禰豆子ちゃんが出てくるの？」




『…？』




善逸「俺が心配したり、Aちゃんの近くに居ると、すぐ禰豆子ちゃんが出てくるじゃん」




『それは…善逸が禰豆子の事好きだから…時間が勿体ないと思って』




善逸「俺は居たくてここに居るの…！Aちゃんが起きたときに、誰よりも先に会いたかったから…」




善逸が顔を上げ、私を見つめる




善逸「もう、禰豆子ちゃんの所に行ってとか言わないで…俺が居る時は何も考えず、俺を頼って…甘えて…」




善逸が私の頬を触る




善逸「Aちゃんは勘違いしてる…禰豆子ちゃんの事は好きだよ？けど、それは妹のような好きで恋愛対象じゃない…」




『そうだったんだ…ごめんね善逸』




善逸「謝らないで良いよ、その代わり…」




善逸が私の頭を首元に抱き寄せる




善逸「俺が居る時は…頼って？甘えて？」




私は頷いた




頭を離して、善逸を見る




善逸「好きだよ…Aちゃん」




…!?




心臓の鼓動が早くなる…




何で？いつもの善逸の言葉なのに…




何本気にしてるんだろう、禰豆子が本命じゃないからって…




期待して…馬鹿みたい…

56話 【俺、本気だから】→←54話 【それを使え！炭治郎！】

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