【鬼滅の刃】心が読める…はずなのにな…「続編」

49話 【おかえり…私だけの刀】 ページ18

『無一郎の無は…無限の無です…』




ギュッ！




霞柱様が私を抱きしめた




霞柱様「ありがとうA、全部思い出したよ…兄さんは僕を嫌っていなかった…」




私は微笑み、静かに霞柱様の頭を撫でた




『霞柱様、まだ麻痺が残っていますよね？』




霞柱様は顔を上げ、「少し」と頷く




『私の刀を抜いて渡してください…』




正直、お腹にある傷が痛くて刀が抜けない




霞柱様が刀を渡してくださる




『ありがとうございます』




シャッ！




霞柱様「何してるの!?」




私は指先を斬った




クルッと刀の先を地面に向ける、指から流れる血が刃に伝っていく




『夜の呼吸 漆ノ型 七変雨(しちへんうるる) 治癒(ちゆ)』




私は地面に刀を突き刺した




すると、空から雨が降る…濡れない雨が




私の傷は消えて無くなり、霞柱様の傷も見えなくなった




霞柱様「なっ…何したの？」




私はゆっくり起き上がり、地面から刀を抜く




すると雨は止んだ…




『七変雨は誰かのための技です、私の血の量に応じて雨が降ります』




霞柱様「雨？」




『はい、さっき降ったのがその七変する雨です、傷を回復する、鬼を焼く、姿を消す、鬼の視界を遮る、体力を上げる、俊敏性を高める、血鬼術を抑えるです』




霞柱様「そんなに!?」




『はい…ですが、姿を消したり血鬼術を抑えるなどのはかなりの血を使います』




霞柱様「Aの血じゃないと駄目なの？」




『はい…でも安心して下さい！回復は速いんです、だから皆様を守るためなら血なんか軽いものです！』




私は笑顔で言った




『そろそろ行きましょうか、銅鐵塚さんの所へ』




霞柱様「うん」




ーーーーー
ビュン！




銅鐵塚さんに近づく玉壺を霞柱様が攻撃する




私も追いかけて攻撃する




鉄穴森さん「時透殿！A嬢！」




カシャ…




鉄穴森さんから刀を受け取る




『…ウッ！』




蛸に捕まえられた…




シャキン！




霞柱様が一瞬で蛸を斬る




地面に降りた先で、霞柱様に向かう蛸を斬る




…あぁ、私の刀だ…




私は刀を強く握り、刃越しに玉壺を見る




霞柱様 A「俺/私のために刀を作ってくれて…ありがとう、鉄穴森さん」




鉄穴森さん「…!!いや、A嬢は私ですが…時透殿は最初の刀鍛冶の書きつけ通りに作っただけで…」




霞柱様の前の刀鍛冶さんは、亡くなってしまったらしい…私は刀を見る…





お帰り…私だけの刀…

無一郎編 【守りたい人】→←無一郎編2/2 【誰かの言葉】

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