【stpr】愛する妹が彼氏を連れてきた【桃】【青】

7話【口喧嘩】 ページ8

いやいや、貴様は赤の他人だっつ〜の!!




なんの縁も繋がってないお前に、なんで「お兄さん」って呼ばれなきゃいけねぇんだよ!!!




『お前は家族でもなんでもねぇ赤の他人だろうが！俺を「お兄さん」って呼べんのは、Aと結婚したらだろうが！』




ヤギ野郎「結婚には肯定的なんですね！」




あっ…




『ち、違ぇよクソ！ものの例えだバカ！お前な、そういう舐めた態度ばかり取るんなら今すぐ別れさせても良いんだぞ!?』




ヤギ野郎「やだなぁ…僕がお兄さんを舐めるわけないじゃないですか、ただ僕はAとの将来まで考えているので…嬉しかっただけです」




そう言ってまた笑うヤギ野郎に、Aが顔を赤くして反応する




A「えっ、ころちゃん!?…そ、そこまでは初耳だよ…!?」




ヤギ野郎「あれ？てっきり分かってると思ってた、当たり前じゃんAとは結婚を前提のお付き合いだよ」




A「ころちゃん…」




『おいお前ふざっけんな!!!俺の許可なしに話進めてんじゃねぇよ!!』




止まらないイライラで、思わず椅子から立ち上がる俺…もう理性も知性も失ったわ




ヤギ野郎「それくらいに僕は本気なんです、お兄さんも分かって頂けますよね？」




『いいえ、分かって頂けません！絶対分かりません認めません！だから今すぐ俺の妹から離れて下さい!!』




ヤギ野郎「いくらお兄さんのお願いでもそれは聞き入れられません、だって僕はAが大好きだからっ!!!」




ずっと俺を見上げていたヤギ野郎も立ち上がる




立ち上がってもしょぼくれた身長のこいつは、俺を見上げるに変わりはないけどな




バチバチと俺たちの間に火花が見えるのが分かる、なんで俺はこんなちんちくりんに本気(マジ)になってんだよ




こんなやつマルっと言いくるめて、ダサいとこ見せて追い出して、Aから愛想を尽かされるようにすりゃ良いのに…




コイツの目も、言葉も、Aへの愛も…全部ムカつくくらい俺と似てる




それがコイツの1番気に入らないとこだっ…!!!




『どれだけお前がAを好きでも…』




絶対に…絶対にっ…!!




『俺はお前を絶対に認めねぇ…!!!お前が俺に認められようと尽力する分、俺はお前を拒絶してやるっ…!!!』




ヤギ野郎「じゃあ我慢比べですね!!!僕も絶対に諦めませんから、いつかお兄さんに僕のことを"弟"だと思わせてみせますから!!!」

8話【仲裁】→←6話【終始不満】

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

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