【stpr】愛する妹が彼氏を連れてきた【桃】【青】

17話【やっと見つけた】 ページ18

中高生くらいかな？なんか、すっごい睨まれてんだけど…




えっ、俺なんか悪いことした…？




「お兄さん、さっきから割り込んでるんですけど」




『えっ？』




クイッと女の子が顎で俺の足元辺りを差す




つられて見れば、探すのに夢中だった俺はいつの間にか列にくい込んでいたらしい




『あっ、あぁ〜ごめんね！』




「並ぶんなら割り込まないでください」




『いや、ちょっと妹を探してただけで…ここにはいないみたいだから、もう行くよ』




『ごめんね〜』と足早にそこを去る




こっわ！こっわこっわ!!




あんな睨まなくても良いじゃん、割り込んじゃってたのは申し訳ないけどさ…




あ〜あ、あっち行きづらくなっちゃったし…




外で待つにしても、A達がこれに乗ってる確証ないからな〜…




はぁ…どこにいるんだよ




『A〜…』




って…名前を呼んだだけで現れてくれたら苦労しなi…




「ころちゃんころちゃんっ！この噴水、虹が見えるよ！」




『………えっ？』




思わず俺は声の方に振り返る、だってこの声は間違いなく…




Aの声だから…！




ヤギ野郎「ほんとだ〜！写真撮る？」




A「うん！」




見つけた〜!!やっと見つけた〜!!




俺は近くの木の後ろに移動して、噴水の前で写真を撮るAとヤギ野郎を盗み見る




いやマジで良かった、ぶっちゃけ見つけらんないまま帰ると思ってた…




やっぱり俺とAは心が繋がってるんだな、じゃなかったらこんな奇跡的な発見できないだろ




よしよし、これであとはAとヤギ野郎に着いて回るだけ…




もしヤギ野郎がAになんかしたら、遊園地だろうがなんだろうがその場で葬り去ってやる…




ただでさえ今、写真を撮る距離が近さに木にかじりつきそうなくらいムカついてるから




今日が命日になるかもしれないことを、ちゃんと恐れてた方が良いぞクソヤギ野郎…




A「次は何に乗る？」




ヤギ野郎「Aが乗りたいやつでいいよ」




A「じゃあコーヒーカップ！」




ヤギ野郎「OK、行こっか」




どうやら次はコーヒーカップに乗るらしい、ここから近いしAも小さい頃から好きだからな




まぁ、Aが1番好きな乗り物は違うけどな…




ってやばいやばい、早く追いかけなきゃ…！




A達にバレないように俺はコーヒーカップへと向かった

18話【次はコーヒーカップだな】→←16話【だからついて行ってやる】

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