11話【嬉しくないサプライズ】 ページ12
突然だが俺の妹、またの名…桃園Aは、とても料理上手だ
手のかかるものから難易度の高いもの、料理だけに留まらずお菓子やスイーツ作りまで、そのレパートリーは多種多様だ
俺も料理が出来ないわけじゃないけど、休日のご飯はよくAが作ってくれる
平日は会社でなんか買って食ってるから、Aの手料理を食べれるこの休日は、俺にとって至福のひとときなのだ
そんな、兄妹2人きりの幸せな休日を過ごそうと思っていた時に…
"ピンポーン"とその音は鳴り響いた
『あれ、宅急便なんて頼んd…』
A「あっ、間に合ったみたい！」
俺をガン無視でタタタッ…！と嬉しそうに玄関に向かうA
「間に合ったみたい」ってどういうこと？Aがネットショッピングしたのか？
でも、な〜んか嫌な予感がするんだよな…
頼むAmaz〇nであってくれ…！頼む!!!
そう心から願ったのに…神様は残酷にも俺の願いを手で振り払った
A「どうぞ〜」
ヤギ野郎「お邪魔します」
リビングの扉が開きAが招き入れたのは、あの忌まわしき…！
『や、ヤギ野郎!!?』
ヤギ野郎「あぁ〜！ご挨拶ぶりですね、お兄さん！」
座っていたソファーから立ち上がった俺の元に、ヤギ野郎はニコニコと笑ってやって来る
ヤギ野郎「またお兄さんとお話する機会が出来て、とっても嬉しいです〜！」
そう言って俺の手を取り、ブンブン上下に揺らして握手する
なんなんだコイツは、俺に馴れ馴れしく接して来やがって…！
そもそも今日は、俺とAの休みが久しぶりに重なったから楽しく2人で過ごそうと思ってたんだ
だからお前は邪魔！邪魔邪魔邪魔!!!
『お前っ…馴れ馴れしく触んじゃねぇっ！』
グイッとヤギ野郎から手を抜き取って、『帰れ！』と一喝しようとすると、「あっそうだ…」とヤギ野郎に持っていた紙袋を差し出される
『あぁ？なんだこれ…？』
ヤギ野郎「これ、つまらないものですが！Aと2人で食べてください」
グイッと差し出された紙袋を反射的に受け取る
コ、コイツ…ご丁寧に手土産まで持ってきやがったっ…！
育ちが良いのが伝わってきて…なんか、身震いがするっ…！
ヤギ野郎による、あまりの積極的さに口を開けて唖然とする俺
そんな俺に構わず、ヤギ野郎は俺に会えた嬉しさをペラペラと語り続けた
12話【手料理を食べるなんて100年早い】→←10話【相談】
- 金 運: ★☆☆☆☆
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星奈(プロフ) - この作品も、続き見たいなぁ… (5月30日 22時) (
レス) id: 91cc59a311 (このIDを非表示/違反報告)
alice rose(プロフ) - 美音さん» 楽しく読んで頂けてとても嬉しいです！更新頑張ります(●´ω｀●) (2022年8月31日 21時) (レス) id: 3e6a404999 (このIDを非表示/違反報告)
alice rose(プロフ) - 紗斗さん» 返信遅れてごめんなさい…！分かります、理想高くなりそうですよね(●´ω｀●) (2022年8月31日 21時) (レス) id: 3e6a404999 (このIDを非表示/違反報告)
美音 - この話めっちゃ好きですwwwwさっき爆笑してました！特に埼玉出身のところwwww (2022年8月29日 4時) (レス) @page3 id: a9780662c0 (このIDを非表示/違反報告)
紗斗 - 東雲ゆあさん。それなです。お兄ちゃんではなく「さとみくんみたいなかっこいい」というところが重要です((( (2022年8月20日 10時) (レス) id: 3656fed0ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：alice rose
| 作成日時：2022年7月27日 10時
