*6話*【運命の相手】 ページ7
誰にも邪魔なんてさせない、させてたまるものですか…
ころちゃんはまだ気付いていないだけで、運命は決まってるの
運命の相手行きの電車に乗った貴方の終点地点は私…
何もしないで着けるのよ、寝てても良いの
それなのに、途中で他の女の名前の駅で降りるなんて許さない
ちゃんと間違いなく終点まで行けるように、私は他の駅を解体してるの
私と貴方はお互いに最初で最後なんだよ
『ころちゃん…』キュ
私が優しく微笑んで手を握ると、貴方は小さく口と目を開いて私を見た
『大丈夫だよ、ころちゃんはとってもかっこいいし優しいんだからきっと素敵な恋愛が出来るよ…!…でも、少しも好きと思ってない人と付き合うのは駄目だと思う…恋愛ってお互いが満足し合えないと成立しないし、続かないものなんだから』
ころちゃん「僕…まだ好きな人が分からないんだよね…今まで告白して来てくれた子達も、僕が返事に迷ってたら次の日から話しかけてくれなかったり、転校しちゃったり…」
貴方は私の手を握り返しながら言った
この温もりが愛おしい、『(二度と離したくない)』と思ってしまう…
ころちゃん「僕にさ、好きな女の子ができて…もしその子も僕の事好きだったら…僕が相手でも、お互い幸せな恋愛が出来るかな?」
勿論、だって貴方の幸せが私の幸せなんだから
『勿論、だってころちゃんの幸せがその女の子の幸せなんだから』
ころちゃん「そっか、ありがとう…!Aは優しいね」
ニカッと笑う貴方に私も微笑む
あぁ…この時間がずっと続けば良いのに…
でもその願いは届かず、午後の授業の始まりを告げるチャイムが私たちの間に食い込む
「またね!」と自分の席に戻っていく貴方を見て、仕方なく教科書を出した
数学、貴方の好きな教科だから頑張って受けるよ
ーーーーー
帰りのHRが終わり、やっと帰宅モードに入る
荷物をまとめた鞄を持って教室を出ては、直ぐに貴方を視界に入れる
今からは登校の逆をするだけ
1段飛ばしで階段を降りる貴方を見て
かかとを踏んでいた上履きを戻し、水色のスニーカーに履き替える貴方を見て
いつものように男の子たちと帰る貴方を見る…はずだったけど
私の目に映ったのは、ザーザー降りな外をみて「マジかよ…」と呟く貴方だった
傘…忘れたんだ
予想されていなかった雨、彼と私がいつも見てる朝番組のお天気キャスターを呪った
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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あや - めちゃくちゃ面白かったです…! (2月29日 0時) (レス) @page42 id: 5265838754 (このIDを非表示/違反報告)
なゃぴ - めちゃめちゃ面白いじゃないですかぁ!反応集の方も楽しみにしてますっ! (6月19日 16時) (レス) @page42 id: 0adac8e8dc (このIDを非表示/違反報告)
わたあめとあめ玉です☆(プロフ) - めちゃくちゃ好きなんですけどっ! (2022年7月10日 17時) (レス) @page41 id: 5b1021fb77 (このIDを非表示/違反報告)
nekomona(プロフ) - 面白いです!!新作楽しみにしてます! (2022年7月9日 12時) (レス) @page42 id: 11bb82532c (このIDを非表示/違反報告)
ぴーち - とってもおもしろかったです!次の新作も楽しみにしてます! (2022年6月7日 5時) (レス) @page42 id: b95fbc91ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:alice rose | 作成日時:2021年8月2日 10時