【stpr】依存症【青】

＊21話＊【噂】 ページ22

何故なら…




ころちゃんの周りに害虫が近寄って来ないから




1週間前がころちゃんのモテる最盛期だったのかしら




ころちゃんにはちょっと申し訳ないけど、私は嬉しくて仕方ない




だって私が居るから、ころちゃんにモテ期はいらないもの




休み時間になってもころちゃんは呼び出されたりしない




でも…1つだけ気になることがある




それは、ころちゃんの事が好きな女子生徒が居るという噂がやけに飛び交ってる事




噂は割と最近出回り始めたらしいけど、学校の女子生徒の殆どが噂していた




ころちゃんに片思いする子の噂なんて、日常茶飯事な所はあるのに今回の噂はズバ抜けている




もうころちゃん本人の耳にも入ってるみたい




でも別に、だからどうしようということは無いんだけど




だってころちゃんの心は私が奪ってる、その女が告白してもころちゃんは揺らいだりしない




あんなにあからさまに私が好きって態度とったんだもの、相当惚れ込んでる




はぁ…ここまで長かったな…




高校に入って私がころちゃんに一目惚れしてから1年…何人もの女を消して、ころちゃんを守って、さり気なくアピールしてきた




その努力がやっと報われようとしてる…




ねぇ…ころちゃん




今、貴方は何を考えているの？




私の事？私にどうやって告白しようか考えてるの？




私は窓際で話すころちゃんを見つめる




休み時間にこうするのもそろそろ終わりなのかな




だって彼女になったら、隣で堂々と見つめられるし、見つめ返してもらえるから




ただただころちゃんを見つめていた時、ふところちゃんが私の方を見た




少し頬が赤くなるとすぐ目を逸らす




やっぱり可愛い…




そんな事を思いながらころちゃんを眺めていると…




ころちゃんと話す男子たちが話題を変えた




噂の女の話…




『何の話？』と入りたかったけど、グッと我慢して聞かぬふりをした




なんだか…ころちゃんの顔が楽しそうだったから




別に、楽しげに話す男子たちにつられて笑ってるだけだろうけど…




なんか…突っかかる…




ころん「やめろよ〜…！」




男子1「ころん照れてる〜！」




『ッ…！』




大丈夫…大丈夫…ころちゃんは私が好き、私と目が合って照れるし、特別扱いしてくれるし、何よりも私に好きな人が言えないんだもん




大丈夫…大丈夫だけど、やっぱり…




あの噂の女、銃口向けといた方が良いかも…




保険はかけなきゃ…

＊22話＊【待ち伏せ】→←＊20話＊【クレープ】

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