＊18話＊【しっぽ】 ページ19
せっかく出向いてあげたのに、なんでいないのよ八重リカ…!!!
「茅ヶ崎さん…!?」
『…？』
驚かれたように私の名前を呼ぶ声が聞こえて振り返る
そこには教室に入ろうとしていたのか、男子生徒がポツンと立っていた
男子生徒1「何かあったんですか？」
何この男…いきなり話しかけてきて馴れ馴れしい…
でも使えそう…
『あの…八重リカさんって今どこに？』
男子生徒1「リカさんなら、友達と外に行きましたよ…多分ベンチとかにいると思います」
『そう…ありがとっ』
私は株の為に適当に微笑んで階段へと向かった
男子生徒1「あっあの!!///」
ッ…！もう何…こっちは急いでんのに…！
私は嫌な顔を隠して振り返る
男子生徒1「学年1位凄いですね」
『…あぁ、ありがとう…実はその事で八重さんとお話したくて…ずっと憧れててね、お勉強方法とか教えて貰いたくて』
男子生徒1「へぇ〜良いですねっ！頑張って下さい！」
『ありがとう〜』クルッ
やっぱりあいつで良かった…
これで、私が八重リカに何しようとも…
男子生徒1「茅ヶ崎さんは八重さんに憧れてるんだって！」
男子生徒2「へぇ〜！仲良いのかな〜？あの二人…！」
誰も私を疑わない…
ーーーーー
校舎裏、自転車の駐輪場とちょっとした休憩スペースがあるここは何人かの生徒の溜まり場だ
けど今日は人が少ないみたい…
いえ…寧ろ1人しか居ない…
『八重リカさん？』
「…？そうですけど、貴方は？」
『初めまして、私茅ヶ崎Aです』
八重リカ…楽しい学校生活だった？
ーーーーー
八重リカ、コイツは勉強しか取り柄のない女
一緒のベンチに座って話を聞いていても、何の感情も湧いてこない
心底つまらない女だ
私はコイツに憧れてる演技をしながら、八重リカについて探りを入れた
案の定勉強以外では馬鹿なコイツは、私の事を信じきって個人情報をベラベラと喋る
そして私はあるしっぽを見つけた
コイツ…八重リカは…
八重リカ「私…ずっと学年1位じゃないと駄目なんだ…」
『どうして？』
八重リカ「お父さんとお母さんを…怒らせちゃうから」
勉強ノイローゼだ
話を聞く限り、両親は弁護士…秀才な娘で居ないといけないらしい
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
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あや - めちゃくちゃ面白かったです…！ (2月29日 0時) (
レス) @page42 id: 5265838754 (このIDを非表示/違反報告)
なゃぴ - めちゃめちゃ面白いじゃないですかぁ！反応集の方も楽しみにしてますっ！ (6月19日 16時) (レス) @page42 id: 0adac8e8dc (このIDを非表示/違反報告)
わたあめとあめ玉です☆(プロフ) - めちゃくちゃ好きなんですけどっ！ (2022年7月10日 17時) (レス) @page41 id: 5b1021fb77 (このIDを非表示/違反報告)
nekomona(プロフ) - 面白いです！！新作楽しみにしてます！ (2022年7月9日 12時) (レス) @page42 id: 11bb82532c (このIDを非表示/違反報告)
ぴーち - とってもおもしろかったです！次の新作も楽しみにしてます！ (2022年6月7日 5時) (レス) @page42 id: b95fbc91ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：alice rose
| 作成日時：2021年8月2日 10時
