【stpr】依存症【青】

＊10話＊【怪我】 ページ11

※流血表現注意

そう、赤色の正体は私の右腕から滴る血だ




転ける瞬間、私は傘の骨組み部分が腕に刺さるように倒れた




傘がつき刺さった所は、皮膚が少し割けていて血が止めどなく溢れる




『痛いっ…痛い…痛い…!!』




涙でも雨でも顔が濡れて、髪も服もびしょ濡れになる




公園の排水溝へと私の血が流れていく




その時、公園の入口の方から人の声が聞こえてきた




「きゃあ…！どうしたの!!?」




心配そうに駆け寄って私の方に傘を差し出したのは、知りもしない女性だった




女性「血が…！お嬢さん大丈夫!?」




女性の声が大きかったおかげで、先程まで居なかった数少ない人達も集まる




『痛い…痛いです…！』




女性にしがみついて泣き付くと、周りに居た人が救急車を呼んでくれた




女「…あ、違う…私のせいじゃ…！」タッタッタッ




男性「おい、逃げるな…!!」




ずっと震えていた女がやっと逃げるために動いた




男性が追いかけたけど、女は走って逃げた




女性「なんて子なの!?お嬢さんにこんな怪我させておいて…！」




私を支える女性が言った




『うぅ…痛いよ…』




泣きながらしばらく待っていると救急車が到着した




ーーーーー
病院で処置を受けて、点滴を打ってもらってから夕方には退院出来た




首から包帯を巻かれた腕を見つめながら、病院のエントランスへと歩いていくと「茅ヶ崎！」と声をかけられた




声をかけたのは担任だった




担任「腕は大丈夫か？」




『はい』




担任は少し考えてから、「外で話そう」と病院の外にあるベンチまで行った




座ってからの沈黙を破いたのは担任だった




担任「大変だったな、小泉と…」




「小泉」？は？誰？




担任「突き飛ばされたんだろ？」




あぁ、あの女の苗字か…




『はい、急に怒りだして…』




担任「そうか、今な…小泉と小泉のお母さんと校長が学校で話してるんだ」




『そうですか』




担任「彼女は「謝りたい」と言ってるんだけど、会えそうか？」




はぁ…面倒くさっ、私はあの女が転校でもしてくれればそれで良いんだけど




とにかくころちゃんの目に入らなければ良い




でもきっと、あの女が学校に残るのは難しいと思う




退学、転校が濃厚だと思うし…例え学校に残っても居場所があるかしらね？




生徒達はあの女と私だったら私の味方をするから、孤立する道以外ない

＊11話＊【成績】→←＊9話＊【テスト】

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーカラー

あずきいろ

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