【stpr】依存症【青】

＊1話＊【異常な愛】 ページ2

愛の正常や異常って何？




どこまでが正常でどこから異常？




嫉妬するのは正常、危害を加えるのは異常とかそういう事なのかな




でもそんなの意味無いじゃない、その人を自分のモノにしたいって




その人だけの自分になりたいって




そう思うのは悪い事じゃないのに、それを実現すると批難されるの…？




そんなの可笑しいよ…




ねぇ、貴方はどう思う？




貴方だって、好きな人には自分だけを見て欲しいって思うでしょ？




他の女に近付いて欲しくないって、その人からその女を離したくなるでしょ？




私と同じだよね、きっと私の気持ちを分かってくれるよね




私は異常かもしれない、でもそれは彼に依存してるからなの




だから彼に近付く女を消すの




私は貴方の隣に居られるなら何でもするよ…




だって私は貴方にだけ依存する…




依存症だから…





ーーーーー
『…………』トコトコ





学校までの登校…




下駄箱で靴を履き替えて、2階へと階段を登り、教室に入って自分の席に座る




ここまでの工程を、私はいつものようにこなす




愛しい貴方を見ながら




男友達とふざけ合いながら登校する貴方の背中を見て




上履きのかかとを踏んで履く貴方を見て




一段飛ばしで階段を登る貴方を見て




私と2つ隣に離れた席に座る貴方を見た




今日は寝癖がないのね、昨日の夜は涼しかったから寝苦しくなくて寝相も良かったんだろうな




ねぇ？ころちゃん…




私はいつだって貴方を見守ってるのよ？




本当なら貴方の横に並んで守るのが最善なんだけど…まだその時じゃないからね




それまでちゃんと待ってなきゃ駄目だよ？




彼女になるのも妻になるのも…全部私なんだから




ちゃ〜んと私の名前で予約して置いてね




頬杖つきながら貴方の事を考えていると、不意に貴方と目が合った




ニコッと目を垂らし口角を上げてみれば、貴方は「おはよ」と片手を上げて微笑んだ




『おはよう』




私も手を振り返す




あぁ…好き …///大好き…///




貴方の笑う顔が好き…！貴方の声が好き…！優しく気遣ってくれる所も、男の子らしいかっこよさも、たまに見せる可愛さも…！




全部が愛おしいの… ！///




ねぇ届いてる？聞こえてる？私の心拍数と愛の言葉




私の全細胞は貴方で動いてるんだよ？




貴方はもう私なの、私の全てを貴方にあげる




だから…




早く私の気持ちに気付いて、全部受け止めてよ

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