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夏は観光地となり、この島も昼間は見たこともない賑わいを見せる。
東京では難なく人混みに紛れ生活していたはずなのに、いつの間にか島ののんびりとした雰囲気に慣れてしまったようで、人の多さに疲労感すら覚えた。
だけど流石地元の人達は、その中でも影響を受けない穴場というものを知っているようで。
夏休みを迎えた俺達は相変わらず自転車を漕いで、辿り着いたのは、島の反対側にある小さな砂浜だった。
少し小さな山道を越えるだけなのに、そこは人気もなく、耳を澄ませば波の音が囁く、いつもの静かな島の海がそこにはあった。
汗で張り付いたTシャツを脱ぎ捨てれば、あっという間に家から仕込んできた海パン１つの姿になって、準備運動もそこそこに皆で海へ飛び込む。
｢ひゃ〜気持ちいい！｣
｢最高！｣
周りの人を気にする必要もなかった。
俺達は、大きな声を出して騒いでは、馬鹿みたいに泳ぎ回る。
酷く照りつける太陽に、またきっと鼻の皮が剥けるかもしれないなぁなんて考えて。
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「あ〜、もう、無理だよ〜〜」
「裕翔もうリタイヤかよー！」という友人の声を背に、俺はふらついた足取りで砂浜へとあがる。
やっぱり人間は地に足を着く生き物だと、足で立つことに無駄に安心感を感じてそんな事を思った。
「あいつら体力ありすぎだよ」
「裕翔しょぼいな」
そう言って笑ういのちゃんは、俺より早くに脱落して砂浜で休んでいた癖に。
と目線で抗議を訴えると、彼の隣へ腰を下ろそうとした。
教室でも。あの星の見える丘でも。
いつの間にか君の横が俺の定位置となっている気がした。
「痛…って！」
そんな事を考えながら、泳ぎすぎて鉛のようになった身体を投げ出すように勢いよく座る。
すると、何かが自分のお尻に刺さる感じがして、俺は声を上げると反射的に砂浜へ転がり込んだ。
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あんこ(プロフ) - ユリアさん» ユリアさん！ありがとうございます｡ﾟ(ﾟ＾∀＾ﾟ)ﾟ｡時間かかってしまいすみませんでした！是非、ゆといの楽しんで頂けると嬉しいです！！ (2018年9月30日 12時) (
レス) id: 3a4575744a (このIDを非表示/違反報告)
ユリア - あんこさん、完結おめでとうございます！遅くなってすみません。まだ最後まで読んでいないのでゆっくり読もうと思います！新作はやまいのですね！やったーー(*´ω｀*)嬉しいです。新作の方も楽しみにしてます！ (2018年9月30日 0時) (レス) id: 5d6e48b7e5 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - めめさん» ありがとうございます！！1番しっとりした作品にするつもりです。見守って頂けますと幸いです。よろしくお願いします！ (2018年9月15日 23時) (レス) id: 3a4575744a (このIDを非表示/違反報告)
めめ(プロフ) - すごくしっとりしたこのお話の世界観が好きです。更新頑張ってください！ (2018年9月15日 22時) (レス) id: edc3e92603 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - 佐々木さん» 佐々木さんコメントありがとうございます(/*´ `)/いやむしろドキドキ初挑戦中です(笑)ytin.....頑張りたい！！！(笑) (2018年7月3日 22時) (レス) id: 3a4575744a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんこ
| 作成日時：2018年6月16日 22時
