【鬼滅の刃】心が読める…はずなのにな…

37話 【…？善逸？】 ページ49

私は椅子に座り、善逸の頭を撫でる




『目覚めてくれてありがとう』




ーーーーー
『…ん〜』




あれ？寝ちゃってた…




頭を撫でられる感覚がある




眼を開けると




善逸「あっ起きた？おはよ」




善逸が優しい目で私を見ていた




『ごめんね…私寝ちゃってた』




ゆっくり身体を起こす




善逸の手はそのまま…




善逸「そっか」




なでなで…




『…』




私は眼だけで善逸の手を見た




なでなで…




『あの…善逸？』




善逸「ん？」




なでなで…




『ずっと撫でるの？』




善逸「う〜ん…」




なでなで…




善逸「やめて欲しい？」




…やめて欲しくない…永遠に撫でてて欲しい…




『夜ご飯作らなきゃ、善逸はまだお粥の方が良い？』




善逸「うん」




なでなで…




『じゃあ行くね』




私は椅子から立ち上がるとやっと善逸の手が離れた




ーーーーー
台所で夜ご飯とお粥を作る、お昼と同じじゃつまらないから卵を入れた




『皆さん、夜ご飯出来ました〜！』




また蟲柱様達に一礼し、善逸の元に向かった




ーーーーー
『フーフー…はい』




善逸「あ〜んっ！」




善逸がお昼より元気に食べてくれて安心する




善逸「ん！卵入ってる〜」




『あっ！気づいてくれた？嬉しい〜』




ーーーーー
善逸「ごちそうさま、Aちゃん！」




『お粗末様でした、片付けてくるね』




善逸が頷いてから台所に行った




ーーーーー
部屋に戻ると善逸は窓の外から月を見ていた




善逸「あっ！おかえり」




善逸はニコッと笑う




『ただいま』




善逸の後ろから月を見る




『あっ…今日も行かなきゃ！』




私は部屋の扉に向かう




ガシッ…




『？』




右手を見ると善逸に手首を掴まれていた




善逸「何処行くの？」




振り返ると、善逸が不安そうに私を見ていた




『屋根の上、日輪刀の手入れしに行くの』




善逸「そう…」




善逸は力を無くしたように手を離す




『どうかした？居た方が良い？』




善逸「…ううん、大丈夫…行ってきて」




『分かった』




私は善逸をベッドに座らせ、頭を撫でてから庭に出た




ーーーーー
屋根の上に登りいつものように座る




明日は半月かな…？




霞柱様「今日は来ないかと思った…」




振り返ると少し不服そうな霞柱様が居た

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