善逸編1/2 【その笑顔を見るために…】 ページ47
俺は目を覚ますと、蝶屋敷のベッドに寝ていた
A「ただいま…」
聞き覚えのある大好きな声がする
『おかえり…』
A「えっ!?今、誰返事した!?」
何処かに向かおうとしていたAちゃんは、驚きながら俺のベッドの柵に手をかける
『俺…だよ、Aちゃん』
「…!!善逸！」
俺が目を開けるとそこにはAちゃんが居た
A「善…逸…」
Aちゃんが泣きながら俺の名前を呼ぶ
………
スルッ…
ギュッ…
ベッドの横にしゃがむAちゃんを思わず抱きしめた
『泣かないで…そんなに自分を責めないで…Aちゃんのせいじゃない』
お願いだから…これ以上自分を責める音を出さないで…
『俺は嬉しいんだよ…？Aちゃんを守れて…だから…笑って…？』
A「…ありがとう」
Aちゃんがニコッと笑って俺の顔を見る
『そう…その笑顔が…その笑顔を見るために…』
心の声が漏れたけど気にせず更に抱き締める
たった5秒が5分に感じた
俺はAちゃんから離れ、また横になる
A「蟲柱様達、呼んでくるね」
俺が俯くと、Aちゃんはしのぶさんの所に行った
『会いたかった…』
腕にまだAちゃんの感覚が残る
ーーーーー
しばらくすると、しのぶさん達が来て検査をして貰った
「安静にしてくださいね」と言われ、俺はお辞儀する
『Aちゃん！こっち来て！』
扉の横で遠慮がちに立っているAちゃんを呼ぶ
俺はベッドの横の椅子に座るAちゃんに、遊郭でのことを話した
正直…Aちゃんが自分を責めちゃうから話したくは無かった…
けどAちゃんが何をしていたのか聞くには、まずは自分から話さなきゃいけない
A「そんなことが…大変だったよね…ごめ…」
ほら、やっぱり謝ろうとした…俺はAちゃんが謝る前に言った
『こら！また『ごめんね』って言おうとした！絶対にAちゃんが悪いならしょうがないけど…そうじゃないでしょ？俺達が勝手にやったの、だから…』
俺はAちゃんの細い手を掴み、包帯が巻かれた頭に乗せる
『今は…頑張ったねって褒めて』
…恥ずかしい…恥ずかしい…恥ずかしい
『頑張ったね』
Aちゃんはなんの抵抗もなく頭を撫でてくれた
俺は笑いながら恥ずかしさを隠すため少し俯いた
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alice rose(プロフ) - あいうさん» ありがとうございますm(_ _)m (2021年1月19日 18時) (
レス) id: a666e6cc6f (このIDを非表示/違反報告)
あいう - 面白いですね (2021年1月19日 16時) (レス) id: 1883dbefc1 (このIDを非表示/違反報告)
alice rose - あおいさん» そうなのですね、すみません…変えるられるようにしても良かったのですが、設定等でいざこざが出来てしまうので固定にしました、それでもタイトルを褒めていただきありがとうございますm(_ _)m (2020年11月3日 12時) (レス) id: a666e6cc6f (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - すごく読みたくなるタイトルで開いてみたら主人公の名字が魔美夜。なんだか感情移入がしにくいかな (2020年11月3日 7時) (レス) id: 777a49a0dd (このIDを非表示/違反報告)
alice rose - 胡桃さん» コメントありがとうございます。とっても嬉しいです！これからもよろしくお願いいたしますm(_ _)m (2020年8月30日 14時) (レス) id: a666e6cc6f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：alice rose x他1人 | 作成日時：2020年8月30日 9時
