【鬼滅の刃】心が読める…はずなのにな…

29話 【霞柱様】 ページ36

『それじゃあ二つ目は?』




アオイ「これからもAの料理が食べたい…」




『良いの？』




アオイ「今日…Aの料理に惚れ込んじゃった」




『嬉しい…じゃあこれからも頑張って作るね』




アオイ「うん！」




私達は食器を洗い終え各部屋に戻る




ーーーーー
今日は炭治郎達が居ない…




皆大丈夫かな…?




外を見ると満月が出ていた




いつもどうり他の人を起こさないように庭に出る




屋根に登り日輪刀を満月に重ねる




最近は戦い続きで、だいぶ刃こぼれがあった




でも今日は満月…ゆっくりなことに変わりはないけどいつもに比べたら速い




体育座りをし左手で膝を抱き締める…




ガサッ…




『…？』




ふと柵の外を見ると…




誰か居る…




静かに庭に降り、出口から音がした方に向かう




慎重に角から様子を見る




…!?




…誰も居ない




『見間違いかな…？』




？「何してるの？」




『きゃあ！』




驚いて振り向くと、人が居た




声の低さから男の子だと思う、背はあまり変わらなくて、髪が長くて中性的な顔をしている




かっこいい…




『えっと…あなたは？』




？「先に僕の質問に答えてよ」




男の子はゆっくり近づく




会話がしやすい距離まで来ると「早く」と言わんばかりに私を見る




『屋根の上に居たら物音がしたので、様子を見に来ました』




？「なんで屋根に居たの？」




『日輪刀の手入れです…』




？「そう…で、君の質問何だっけ？」




『えっと…あなたは誰ですか？』




？「先に名乗って」




『あっ、ごめんなさい…私の名前は魔美夜Aです』




？「ふーん…僕の名前は時透無一郎」




時透無一郎………時透無一郎!?




『と、時透無一郎!?霞柱様ですか!?』




霞柱様「そうだけど、なんでそんな驚くの？」




『あっいえ、その…』




お昼に恋柱様に言われたことが頭をよぎる




そんなわけない、私は美しくない…




霞柱様「……」




『え…？』




気が付くと霞柱様は近づいていて、すぐそこにお顔があった




霞柱様「やっぱり、逆光でよく見えなかったけど…君あの不思議な娘だ…」




「ちょっとこっち来て」と手を引かれる




霞柱様「これで見やすくなった」




『私を覚えているんですか？』




霞柱様「うん…僕忘れっぽいんだけどAの事は覚えてた」




すると…霞柱様がまた私の顔を覗き込む




霞柱様「………あれ？なんで？」

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