【鬼滅の刃】心が読める…はずなのにな…

12話 【蝶屋敷】 ページ15

蜘蛛の鬼「ハハハ！これでコイツも！」




ビリビリビリ




ゴゴォォォォォォォ!!!




何？善逸の周りに居た蜘蛛が一気に飛ばされた…




私は地面の揺れに耐えられず、近くの木で体を支えた




善逸「雷の呼吸 壱ノ型 霹靂一閃 六連」




次の瞬間、善逸が眼で終えない速さで動き始めた




ドッドッドッドッドッシャキン！




斬った！善逸は蜘蛛の頸を斬ったあと、蜘蛛の家の屋根に落ちた




行かなきゃ…善逸の所に！




『夜の呼吸 伍ノ型 暗雲(あぐも)』




暗雲は1度だけ黒い雲に紛れて眼で見える範囲に移動出来る技、連続で使うにはかなりの体力、精神力を使う




『善逸！ごめんね…わたし何も出来なくて』




ドクンッ！




…!?息が…苦しい…




〜蜘蛛の鬼「馬鹿だなお嬢ちゃん！そいつの近くにいると毒が移るぞ！」〜




毒…？毒のせい…？




私は苦しさに耐えられず善逸の横に倒れた




善逸「スー…シー…」




？…呼吸だ…呼吸で毒の巡りを少しでも遅らせなきゃ!




ーーーーー
どれくらい経っただろう…もう、駄目なのかな…？




？「もしもーし、もしもーし、大丈夫ですか？」




…蝶々？違う…人だ、月花様のように綺麗な人…




その綺麗な人は私と善逸に解毒剤を打ってくれた




『善…逸…』




私は、眼を閉じた




ーーーーー
眼を覚ますと、見覚えのない天井…




？「…！眼を覚ました、しのぶ様！眼を覚まされました」




ゆっくりと体を起こす、白いシーツのベッドの上に私は寝ていた




？「良かったです…起き上がれるほど回復して」




『此処は何処ですか？』




？「ここは蝶屋敷、皆様の怪我を治療する場所です」




女の人は説明しながら、私の脈などを測った




？「私は胡蝶しのぶと言います、あなたもあなたのお仲間も呼吸で血の巡りを遅らせて居なかったら、危なかったんですよ」




お仲間…善逸！




『善逸は！善逸は無事ですか!?』




私は女の人の肩を揺らしたあと、後ろに出口を見つけた…




女の人と女の子に止められたが、私は外に出た




善逸…何処？




？「柱の元にはこの少年だけでいいだろう、鬼は置いていく」




？「では此処で見張って居ます」




炭治郎と…禰豆子だ




炭治郎を背負った男の人は何処かへ向かって行った




？「何か？」




『…あの…その箱、知り合いなんです』




禰豆子の箱に近づこうとすると、突然男の人の声がした




？「おい、こいつは貰っていくぜ」

13話 【禰豆子を返して…】→←善逸編 【那谷蜘蛛山】

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