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-不二子side-
私が聞いたら
黙り込んでしまった。
A「正直な話、
両親のことはわかりません。
物心つく頃には
親友の両親に引き取られていましたから。
ただ知ってることは、
両親が事故で亡くなったことだけ。
それ以外は教えてくれませんでした」
なんてどこか
悲しそうな顔をしている。
両親だけど両親じゃない。
だからいつの頃か、
"お父さん、お母さん"
ではなく、
"おじさん、おばさん"
と呼んでいること。
そんな胸のうちを
ポツリポツリと
Aは話している。
こんな子に
真相を話すべきかと悩んだ。
知ったらこの子は
どうなるのかと心配になる。
A「でも、私の周りには
支えてくれる人がいます。
だからどんなことが待っていようとも、
全て受け入れるつもりです。
両親の事故のことも…」
この子…
薄々何かに気づいてるのね。
でも、
まだあなたには話せないわ。
今はただ、
あなたを愛してくれる人に
たくさん甘えて支えてもらいなさい。
それが両親がAに
願っていることよ。
あなたの愛する人
FBIの赤井秀一…にね。
「さあ、準備して
行くところがあるから
早くお風呂出ましょう」
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作者名:さとふぁむ | 作成日時:2017年4月27日 8時