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04*. ページ5

02*.の続きからです




『でも……詳しい、事まではっ、知らないの…』

「そうかい。…君は、生きたいかい?」

『私、は…生き、たい…まだ、生きた、い…』

「なら、手を取れ。このまま此処に居たッて軍警が来て面倒になるだけだ。…手を取れば、生きれる」


黒帽子の男子が手を伸ばす。包帯を巻いた人の手も伸ばされる。
何も迷わなかった。
私は二人の手を取った。

桜庭恋乃が、光の世界から消滅し、惣闇の世界の住人となった瞬間だった。


「よし。じゃあ行こうか」

『う、ん…』

「立てるか?」


どうにかして足に力を入れて立ち上がったのだが、べっとりと血が付いた足は気持ちが悪くて仕方が無かった。
包帯の男が笑って云った。


「拠点に行ったら、まずはシャワーを浴びようか」

『…!そうする…!』


明らかに血に慣れていた。私の姿を見たって何も云わない。

でも何故か、私もどうにも思わなかった。あの二人と会って、気が楽になった様な気がした。


「あ、来た来た。さ、乗って」

『あ、ありがとう』


見るからに良さそうな車に乗り込む。私も同じような車に良く乗っていたけど、なんだか乗り心地が違う気がする。


「そうだ!マフィアに着くまで時間があるから自己紹介とか、しないかい?」

「あーハイハイ」

『する…二人のこと、私知らない』


そうして自己紹介タイムが始まったのであった。


「じゃあまずは私から。

太宰治だ。

そこのチビと犬は嫌い。

趣味は自〇で齢は16。

よろしくね」

「じゃあ次俺な。

中原中也。

そっちの青鯖は嫌いだ。

好きなモンは喧嘩と帽子。

太宰と同じで齢は16だ。

よろしくな」

『中原さん、太宰さんと同じ歳なの…?身長低いね』

「んなっ!?」

「ぶふっ!君、クスクス…!中々面白いじゃないか…!くくっ!」

「黙れ太宰!!」


彼には身長の話はしてはいけないと本能が感じ取っていた。
でも、面白いな。


『じゃ、次私…。

桜庭恋乃。

チョコレヱトとミステリと楽しいことが好き。

雨が嫌い。血は、今嫌いになった。

異能力は、よく分からない。

よろしくお願いします…?』

「うん、よろしくね。あ、因みに私と中也も異能力を持ってる。恋乃ちゃんの異能力は後で調べよう」

『二人の異能力って、何…?』

「俺は触れたものの重力を操る。太宰は異能力を無効化する」

『へえ…!中原さんと太宰さんってすごいんだね!』

「…なあ、中原さん呼びやめねェか?」

『え、じゃ中也…?』

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Alice(プロフ) - はらさん» 外しましたよー (2018年4月30日 23時) (レス) id: 129db923f4 (このIDを非表示/違反報告)
はら - オリジナルフラグ外し忘れていますよー違反行為なのでちゃんと外して下さいねー (2018年4月30日 21時) (レス) id: 2c23d03ed2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:九ノ瀬 杏璃栖(ここのせ ありす) | 作成日時:2018年4月30日 21時

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