【HQ】谷地さん、姉いるってよ。【黒尾鉄朗】

日常6 ページ8

バンッ

大きな音を立てて、体育館のドアが開く。

赤いジャージがみんなこっちを向く。

顔がスーッと赤くなるのを実感している

夜「おや？」

リ「おやおや？」

黒「おやおやおや？」

うわ、うっざ！黒尾鉄朗又の名をパニーニトサカうざ！夜久衛輔君と灰羽リエーフ君はまだいい。

黒「どーしたんですかぁ。迷子の迷子の仔猫ちゃん〜♪」

さりげなく歌ってきやがった。

『け、………なら…べ………よ』

黒「ん？なんと言ったのかな？」

『け、見学だけなら、別にしてあげてもいいわよッ‼』

黒(ツンデレ？)

黒「では、あちらへどうぞ」

私は体育館のギャラリーに連れていかれた。

今日の対戦相手は近くの高校で、よく試合をしているらしい。

おお、よく見えるよく見える……ん、なんかエンジン組み始めた。

んん？パニーニトサカなんか言ってる。


黒「俺達は血液だ！」


け、血液！？


黒「滞り無く流れろ、酸素を回せ！」


ドキドキ…


黒「脳が、正常に働くために…(ニヤッ」



キュンッ♡



だぁぁあッッ‼‼‼‼いかんいかんッ‼‼‼‼‼



ヤッベェ…黒尾に惚れそうになった。



誰が、あんなにパニーニトサカなんか。



てか何。今の暗示…？



試合の迫力は半端なかった。

灰羽君のスパイクは鞭みたいだし、プリン君のトスもドンピシャって感じ！

夜久君のレシーブはすごく綺麗に上がってた。

黒尾はブロックもすごいけど、スパイクもすごかった。

一人時間差をあんなに綺麗にやってる人は初めて見た。

さっきまでとは全然違くて、試合中はすごく真剣。とても静かにしなやかに、ボールに触れていて。

鋭い目つきも付け加えられれば、まるで、黒猫みたいに。






すごく、すごく、かっこよかった。






嘘だ！これは罠だ！←

こんなことあるわけない！

きっと夢。これは夢よ。

バチんッと思いっきり両方から頰を叩く。

『痛い』

嘘だ…嘘だ…私が………………



……………………………恋をするなんて。





しかも相手が……………………




……………………………パニーニトサカなんて。

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