日常34 ページ37
-谷地 仁花side-
仁「お、お、お、お姉ちゃんが…うっ…心臓痛い…死にそう…」
山「え?谷地さん!?大丈夫?AED?AEDいる?」
仁「うっ……」
澤「どうした山口」
山「あわ…谷地さんの心臓がぁあああ!」
澤「お前ら落ち着け!確かに谷地の姉さんが倒れたのは心配なのはわかる。だけど多分大丈夫だ」
仁「なんでわかるんですか!?」
澤「さっきちゃんと医務室の先生が診て、気絶して眠っているだけだって言ってた。それに…」
山「それに?」
澤「今彼女の隣には音駒の主将の黒尾がついてるから、大丈夫だよ」
黒尾さんって…ああ、お姉ちゃんの初恋の人だ。
それなら、安心。
仁「…そうですか…なら、いいです。危機感を解いてくれてありがとうございます。山口くんも、ありがと!AEDは大丈夫そう!」
山「そっか、良かった…」
今は私が行くより、その…黒尾さんが隣にいた方が、お姉ちゃんは幸せ。
目が覚めたら会いに行こう。
仁「清水先輩!大丈夫ですか!?」
清「ああ、仁花ちゃん!私は全然大丈夫。ちょっと擦り傷ができただけ。ごめんね、仁花ちゃん。守ってあげられなくて…」
仁「清水先輩は悪くないっス!悪いのは三人組の奴らです!」
清「そう言ってくれると気が楽。でも、今はAちゃんが心配だね」
仁「…心配ですけど、多分大丈夫です。お姉ちゃんのそばには今、仲間が沢山いるので!」
清「そうだね。Aちゃんが起きたら声をかけに行こう」
仁「はい!」
三人組の男は警察に連れていかれ、合宿も続行。
こうして拉致事件は解決した。
私は急いで医務室へ向かった。
お姉ちゃんに会うためというより、あの人に会うために。
仁「失礼します」
医務室の扉を開くと、そこにはお姉ちゃんを見守るでっかい男の人がいた。
トサカ!トサカだ!
黒「あ、君Aの妹の…」
仁「や、谷地仁花でございます!」
黒「仁花ちゃんか、俺は黒尾鉄朗。俺席外した方がよかったら…」
仁「いえいえ!あなたはお姉ちゃんのそばにいてあげてください」
黒「?」
仁「今のお姉ちゃんには、あなたが必要だから…」
黒「それはどういう…」
仁「お姉ちゃんのこと、よろしくお願いします!」
私はそれだけ言って医務室を後にする。
あとは頼みましたよ、黒尾さん。
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高嶺紺(プロフ) - もかさん» ですよね…書くときに考えたんですが、夢主ちゃん想像がちょっと他の人よりもずれているので、黒尾が枕ではなく本物のパン(パニーニ)に挟まれている姿を思い浮かられるかな?と過信して書きました。でもやっぱりちょい怖いですね笑 コメントありがとうございます! (2019年1月7日 17時) (レス) id: 48321b2d0a (このIDを非表示/違反報告)
もか(プロフ) - 夢主ちゃんは黒尾と初対面でのあだ名にパニーニ トサカというワードが入っていますが、パニーニは日常14でやっとわかると思います。寝てる体制がパニーニみたいなのでパニーニと呼ばれているので初対面の時点で知っているのは怖いです。 (2019年1月7日 17時) (レス) id: 59d8b529ea (このIDを非表示/違反報告)
高嶺紺(プロフ) - 蜂の巣さん» なおさせていただきました!ありがとうございます。 (2018年12月26日 16時) (レス) id: 3bd0552c57 (このIDを非表示/違反報告)
蜂の巣 - 【日常44】の「赤葦君の方が私より『年上」だった〜』ではなく「私より『年下』だった〜」と思います。 (2018年12月26日 0時) (携帯から) (レス) id: d5ccda77cf (このIDを非表示/違反報告)
蜂の巣 - 【日常43】夢主のセリフで「なんだよ『そ』の髪の毛は〜」が「なんだよ『し』の髪の毛は〜」になってます。 (2018年12月26日 0時) (携帯から) (レス) id: d5ccda77cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:高嶺紺 | 作成日時:2016年12月31日 19時