Charles Nungesser ページ25
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「…あっ!!」
「え……あっ?」
道端でトボトボ歩いていたら、いつかの学校帰りに血だらけで歩いていた人がいた。
彼は笑顔で歩いていたから、本当に怖かった。友達と通報しようかとも話していたほど。
結局保健委員会委員長だし、怪我している人は放っておけないよね!と気分を盛り上げ手当した。
「いやあ、この間は助かった! お礼にいつか俺の白鳥で空を飛ぼう!」
「白鳥…? いや、別にいいんですけど。そのあと怪我はすぐ治りましたか?」
「あのあとは壁にぶつかって頭から血が出た!」
「…はあ!!?」
治す気がないのか、ついやってしまったのか全くわからないけどこの人嫌い。
せっかく手当してあげたのに怪我に気をつけないでさらに怪我したなんて。
変な人と知り合いになったと後悔していると、ふいに視界が勢いよく揺れた。
「とは言っても白鳥に乗れても生きているかどうかわからないし、俺の家においで」
「家?」
「シゲノが豪華にもてなしてくれるさ!」
シゲノが一体誰なのかわからないけど、私は全く知らない男の人にお持ち帰りされてしまったのだ。
助けてと叫んでいても、家出なのねと近所の人に微笑まれた。
心が折れそう。
でも結局お寿司やらピザやらをご馳走していただいて、シゲノさんとも仲良くなったので良かった。
怪我した男の人…シャルルさんとは全ッ然仲良くなりたくないけど!!
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藍夢(プロフ) - ああああなんかもう、、、ありがとうございます(スライディング土下座) (2017年8月20日 0時) (レス) id: c8273cf735 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ありす | 作者ホームページ:
作成日時:2017年6月25日 17時