Short storys of Love 【MP】 (ページ14)

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Shiggeno Takayuki ページ14

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ギンヌメールさんやらウーデット君やらがきて頭痛が止まないこの頃、

一人のイギリス人の女性もこのボロアパートへやってきた。

「…なにこのオンボロアパート…ゴーストでも出るんじゃなくって？」

ごもっともなんだけど、これから借りるんだから言わないで欲しかった。

彼女が来たことによって、頭痛はパワーアップしてしまった。

貴族の出らしくお嬢様なので、傍若無人に要望を出す。

俺でさえたまに手に負えないときだってあるのだ。ストレスが溜まる。

だが、そんな彼女にも意外といいところはあって。

この間、疲れてソファでうたた寝していた俺を労ってくれたのだ。

「タカユキ…、ちょっとタカユキ」

なかなか起きない俺に対して、結構悪口をいってきたが、

「頭にスコーンでも詰めてやろうかしら……ま、いつもありがとうね、タカユキ」

この日は優しく額にキスを落として、毛布をかけてくれた。

キスされたときは思わず叫んでしまいそうだったけど、その直後、魔法みたいに眠気が襲ってきた。

なので起きることもなく、穏やかに眠りに落ちることができたのだった。

「Thank you as always. Have a nice dream.」

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