Short storys of Love 【MP】 (ページ12)

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Georges Guynemer ページ12

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「A！明日もし晴れたら、姉さんたちと一緒に僕を送り出してくれるかい？」

「…っ！？！？」

「いや、頭おかしいんじゃないの？って顔で見られても……」

イヴォンヌ姉さんとオデット姉さんは僕を大変心配してくれた。

たしかに僕は体が弱いけれど、もう旅立たせてくれてもいいんだよってくらい。

結局２回はねられたのは、姉さん達のせいなのか僕の体のせいなのか…。

怪しくなるほど、姉さん達は過保護であった。

だがそれは僕の幼馴染のAもであった。

人気者であった僕を、細々と気遣ってくれる優しい幼馴染…。

誰もが羨む彼女は、僕が飛行機に乗ると言っただけで泣きつくような過保護っぷりだ。

「お願いよジョルジュ、私を置いていかないで」

「どうして僕が死ぬ前提なのかがわからないんだけど」

それに、ベッドの上で静かに死ぬより、飛行機とともに撃墜されて死んだほうが嬉しい。

そう言えばAは、悲しそうに俯いた。だが顔をすぐあげる。

「だ…って、ドイツ軍は強いでしょう…。ウーデットってパイロットも強いって聞くわ」

「僕は撃墜王だよ。死にはしないさ」

「……」

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