>>76 ページ37
side→有栖川
麗日の手を借りて立ち上がると
麗日が驚いた表情で言った
「そういえば!手袋したんだね!!」
「うん…できれば上半身全部覆いたかったんだけど…」
「わ、私はAちゃんによく似合うコスチュームだと思うけど…」
「うーん露出多いし…」
さっき集まってきた皆はもう解散しているが
どこからか峰田が
「いいじゃんかよぉ…」
と言った気がした
…いや、聞こえた
確実に
「でも傷も隠れたみたいやし!
やっぱり見せたくないよね…」
「え、傷あったの?」
「気づいてなかった!?
結構な傷跡だと思うんやけど」
「ふーん…まぁいいよそれくらい」
「かるぅ」
再び大きな破壊音が聞こえてきて
麗日も訓練に戻っていった
それから間もなく
扉の開く音が響いた
「そこまでだA組!!!
今日は午後から我々がここを使わせてもらう予定だ!」
どうやら他の客が来たらしい
今日はもうとても疲れたから
やっと帰れる…
フラフラと山を降り
相澤やらオールマイトやらがいる所まで歩いた
なにか話してるな…
てか出入口なんか塞がれてんじゃんどけよ
「あ、有栖川さん」
仕方なく緑谷や上鳴がいる所まで行く
「もう歩けるのか?」
「よゆー…」
「そうは見えないけど…」
「あれ何?」
「B組の人たちだよ
もう交代する時間だって
相澤先生は10分弱あるって言ってたけど」
「はやくかわろ…」
「あとちょっとだよ」
「上鳴肩かして…」
「えっ!!いいぜ!!」
「…やっぱいいや」
「ガーン!!」
そんなこんなあって夜
寮の共同スペースで女子で集まり
八百万が入れた紅茶を飲む
「フヘエエエ
毎日大変だァ…!」
「圧縮訓練の名は伊達じゃないね」
「あと一週間もないですわ」
「ヤオモモは必殺技どう?」
「うーん
やりたいことはあるのですがまだ体が追いつかないので
すこしでも個性を伸ばしておく必要がありますわ」
「梅雨ちゃんは?」
「私はよりカエルらしい技が完成しつつあるわ
きっと透ちゃんもびっくりよ」
「お茶子ちゃんは?」
話が麗日に振られたが
麗日が応える素振りはない
蛙吹が指でつつくと驚いて飲み物を少しこぼしていた
こっちはこっちで麗日の驚いたのに驚いて
少しぼーっとしていると
気づけば麗日が浮いていた
ふわふわ…浮いて…
「Aは?恋愛とか…」
「あら」
「寝てるね」
「可愛いなぁ」
「癒されたわ」
「私たちも寝ましょう」
知らないうちにお開きになったらしい
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 135人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
名無(プロフ) - もちさん» ありがとうございます。コメントを読んでいたらいつの間にかガッツポーズしていました…。(笑)とっても嬉しいです!!頑張ります!! (2018年7月3日 18時) (
レス) id: 0fdfaa66b3 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - コメント失礼します……。読み進んでたらいつの間にか泣いてました。びっくり。いいお話をありがとうございます。この作品大好きです！更新頑張ってください！楽しみに待ってます！！ (2018年7月3日 14時) (レス) id: 8b19b439f9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：名無 | 作成日時：2018年4月1日 6時
