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side→有栖川
「君を見つけたプロヒーローが教えてくれた…」
重々しくオールマイトが言葉を紡ぐ
さっきまで落ち着いていた胸の鼓動は
少しだけ激しくなって
私は落ち着かせるように深く息を吐いた
「確かに君はご両親の遺体の前で
ナイフを持って座り込んでいたらしい」
「…はい」
「しかしご両親は…
切り傷の他に、胸に刺傷があってだね…
そこが致命傷だった
とても、深い傷だったらしく
小さな子ども…君には負わせられない傷なんだ」
「つまり、何が言いたいんですか」
「ご両親は…自分たちで自らの命を絶った
君は亡くなったご両親の遺体に傷を負わせていたんだ」
オールマイトは申し訳なさそうに
こちらを見つめた
オールマイトは何も悪くないはずなのに
「その…君にはどんな結果であれ
苦しい思いをしたことになるのだが…
私は君に、ヒーローになることを諦めないでほしい」
オールマイトの言葉に
少しだけ背中がゾワッとなった
「君はあの職場体験の日からよく頑張っている
これからもだ
この先も苦しいことは沢山経験する
だから…上手く言えないんだが…」
「やります」
オールマイトが必死に言葉を探している中
私は口を挟んだ
「ヒーロー、なりたいです
相澤…先生が言ったんです
母は私にヒーローになってほしいと思っていたと
だから…それでいいんです
それだけで…」
ぐっと堪えていた涙が
言葉が
私の中から溢れた
「皆と…一緒にいたい
離れたくない
独りになりたくない…」
オールマイトが大きく目を見開いて
そして笑った
「皆も君と離れることは考えてないさ
これからも頑張ろう」
これ以上オールマイトは何も言わなかった
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名無(プロフ) - もちさん» ありがとうございます。コメントを読んでいたらいつの間にかガッツポーズしていました…。(笑)とっても嬉しいです!!頑張ります!! (2018年7月3日 18時) (
レス) id: 0fdfaa66b3 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - コメント失礼します……。読み進んでたらいつの間にか泣いてました。びっくり。いいお話をありがとうございます。この作品大好きです！更新頑張ってください！楽しみに待ってます！！ (2018年7月3日 14時) (レス) id: 8b19b439f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無 | 作成日時：2018年4月1日 6時
