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side→有栖川
気づいたらそこは森なんかじゃなかった
あぁ
幻だったんだ
きっとあれも夢だったんだ
悪い夢
だって私が両親を殺すわけないもの
キラキラと朝日が輝いて見えた頃
私はプロヒーローに見つかった
病院へ連れてかれ
何らかの検査を受けた
そしてその日の内に個室に案内されて
ベットに横にさせられた
目を瞑ると
頭の中に映像が流れる
赤く染まった手のひら
生暖かい血液
冷たくなった二人
全部、全部覚えている
最初に出た個性は
『ハンプティ・ダンプティ』だった
私はアリスなんかじゃない
所詮鏡
鏡のアリス
「っは!!…はぁ…」
寝ていたのか
外はもう夕方だった
「もう、戻れない…」
壊れてしまった
私が壊した
いたたまれなくなって外へ飛び出した
裸足のまま
住宅街を駆け抜け
人のいない道を駆け
海に出る
「…緑谷」
助けて
「オールマイト…?」
たすけて
二人が心配そうに私を見る
頭の中に彼らが倒れる映像が横切る
血を流して
冷たくなって…
「私、人殺しだ…」
「有栖川さんはそんな人じゃない」
「…え?」
緑谷が微笑んだ
「有栖川さんはそんなことしないよ」
「でも」
「有栖川少女、大丈夫だ
一旦病院へ帰ろう
皆が心配しているよ」
オールマイトと思われるおじさんがにっこりと笑った
そして緑谷がおぶってくれて
三人で病院への道を歩いた
二人は温かかった
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名無(プロフ) - もちさん» ありがとうございます。コメントを読んでいたらいつの間にかガッツポーズしていました…。(笑)とっても嬉しいです!!頑張ります!! (2018年7月3日 18時) (
レス) id: 0fdfaa66b3 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - コメント失礼します……。読み進んでたらいつの間にか泣いてました。びっくり。いいお話をありがとうございます。この作品大好きです！更新頑張ってください！楽しみに待ってます！！ (2018年7月3日 14時) (レス) id: 8b19b439f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無 | 作成日時：2018年4月1日 6時
