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side→有栖川
お父さんが家を出ていこうとしていた
「もう二人を守れない」と言って
お母さんがそんなお父さんを止めていた
「私だけじゃどうしようもできない」と言って
その頃私には個性が芽生えつつあった
とても制御できない
大きな個性が
あの日の7日前からお母さんが精神的に不安定になってきた
「変なものが見える」
そう言っていた
私には見えなかった
お父さんは何も言わなかった
それからお母さんは家を開けるようになった
夜遅くに帰ってきて
「会いたい」
と呟いていた
お父さんは静かにお母さんの背中をさすっていた
あの日の3日前
お父さんが私とお母さんを引き離すようになった
どうしてもお母さんと顔を合わせさせてくれなかった
少しだけお父さんが嫌いになった
あの日の1日前
こっそりお母さんの部屋に入った
お母さんは私を見て怯えていた
私を見つけたお父さんが強く叱って私を部屋から追い出した
「今日ね、私の誕生日…」
そんなことを呟いていた気がする
そして事件は起こる
家を出ようとしたお父さんを
久しぶりに見たお母さんを
私はナイフで切りつけた
頭が真っ白になった
ぼーっとしていたその視線の先に
何かがにたりと笑っていた
私は作ったのだ
敵という存在を
そして消した
両親を殺した
記憶を
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名無(プロフ) - もちさん» ありがとうございます。コメントを読んでいたらいつの間にかガッツポーズしていました…。(笑)とっても嬉しいです!!頑張ります!! (2018年7月3日 18時) (
レス) id: 0fdfaa66b3 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - コメント失礼します……。読み進んでたらいつの間にか泣いてました。びっくり。いいお話をありがとうございます。この作品大好きです！更新頑張ってください！楽しみに待ってます！！ (2018年7月3日 14時) (レス) id: 8b19b439f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無 | 作成日時：2018年4月1日 6時
