>>番外編 はじめまして、雄英 下 ページ3
side→有栖川
ガタガタと電車に揺られてもう半日は経過した
窓からは大きなビルが多く立ち並び
緑が少ない都会が見えた
指定された駅を降り
地図を見ながら道を進む
時々迷ったりしていたが
日が傾く前に目的地に着いた
「ここが、」
雄英高校
先日相澤という男と校長のネズミが薦めてきた学校だ
「でかくない…?」
正直引くレベルででかい
一体何をどうしたらこんなにでかくなったのか聞きたいくらいだ
門をくぐり
校舎に入る
時計はだいたい3時前を指していた
初めての道にしては上出来だ
誰一人いない廊下を歩き
職員室と書かれたプレートを探す
長い
廊下が長い
疲れた
てか誰か来いよ
なんとか職員室を見つけて扉を開ける
ほんのりとコーヒーの匂いが漂い
数人から注目を集めた
「ネズミと相澤は?」
背負っていたリュックを下ろして
あまり出さない大声で二人を呼んだ
「あなたは?」
「は?」
奥からパツパツスーツの女が来た
「何しに来たの?」
「入学手続き…?」
「じゃああなたがアリスね!!」
「え、」
「私は香山睡よ!!よろしくねアリス!!
あぁあ可愛いわぁ〜」
「…!?」
香山と名乗った女に抱きつかれ
身動きが取れなくなった
「肌すべすべ、髪もサラサラ!
目もぱっちり二重!!
可愛い!!」
「や、やだぁ!きもい!!」
「可愛い!!!!」
「ミッドナイトさん…」
職員室の入口に人影ができた
「あ、いざわ…」
「この子私に頂戴!!」
「私は物じゃない!!」
「お前ら落ち着け」
落ち着けるか、と突っ込みたかったが
それも虚しく香山に押し潰されて消える
いい加減にしろよこいつ
「有栖川、校長室こっちな」
お前もこいつどうにかしろよ!!
もみくちゃにされて
香山に抱えられながら校長室に入れられた
簡単な書類を書いて
ネズミの長ーい話を聞いて
ようやく入学手続き終了
「ようこそここが
君のヒーローアカデミアだ!!」
そうネズミに告げられて校長室を後にした
「なにがヒーローアカデミアだ」
ここから始まるのだ
私の復讐劇が
:
「最初はこんなんだったのに…」
赤いネクタイをしめて
重めのブレザーを羽織った
「まさかこんな早く変えられちゃうとは
ヒーローっていうのはやっぱり…」
怖い
でも少しだけワクワクする
窓を開けると
暑い日差しと生暖かい風が入ってきた
夏が始まる
>>番外編 ゲームスタート 修正済→←>>番外編 はじめまして、雄英 上
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名無(プロフ) - もちさん» ありがとうございます。コメントを読んでいたらいつの間にかガッツポーズしていました…。(笑)とっても嬉しいです!!頑張ります!! (2018年7月3日 18時) (
レス) id: 0fdfaa66b3 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - コメント失礼します……。読み進んでたらいつの間にか泣いてました。びっくり。いいお話をありがとうございます。この作品大好きです！更新頑張ってください！楽しみに待ってます！！ (2018年7月3日 14時) (レス) id: 8b19b439f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無 | 作成日時：2018年4月1日 6時
