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side→有栖川
「君の両親さ…
ひょっとして水の個性の「ウォーターホース」…?」
声が聞こえて咄嗟に身を隠した
ウォーターホースか…知らん
「…マンダレイか!?」
「あ、いやえっと、あー…ごめん!!
うん…なんか流れで聞いちゃって…
情報的にそうかなって…
残念な事件だった
覚えてる」
「…」
「…うるせえよ
頭イカレてるよみーんな…
馬鹿みたいにヒーローとか敵とか言っちゃって殺しあって
個性とか言っちゃって
…ひけらかしてるからそうなるんだバーカ」
親、いないのか…
「なんだよ
もう用ないんだったら出てけよ!」
「いや…あの…
えー
友だち…僕の友達さ!
…親から個性が引き継がれなくてね」
「…は?」
「先天的なもので稀にあるらしいんだけど…
でもそいつはヒーローに憧れちゃって
でも今って個性が無いとヒーローにはなれなくて
そいつさしばらくは受け入れられずに
練習してたんだ
物を引き寄せようとしたり
火を吹こうとしたり…
個性に対して色々な考えがあって
一概には言えないけど
そこまで否定しちゃうと
君が辛くなるだけだよ
えと…だから」
「うるせてズケズケと!!出てけよ!!」
「…ごめん…とりとめのないことしか…
言えなくて…
カレー置いとくね」
緑谷が去った
「うるさい…どいつも…こいつも…」
「…そうね」
「!?」
「うるさいよね、個性とかヒーローとか敵とか」
「お前いつから」
気付いたら私は声を発していた
「つけてきた」
「っ出てけって!!」
「私も親いないよ
敵に殺された、目の前で」
「…えっ」
「お父さんが家を出ていこうとしてた
「もう二人を守れない」って言って
私とお母さんを置いていこうとしてた
お母さんが止めようとして外に出たお父さんを追った
一瞬だったよ
二人は同時に倒れた、血を流して
私は怖くて外出れなくて
必死に電話帳からヒーロー探して慣れない電話使って
でもヒーロー、誰も来なかった
しばらくヒーロー大っ嫌いだったな」
「じゃあなんでヒーローに…?」
「…さぁね、なんとなくよ」
コウタくんが驚いた顔で私を見つめた
「強いて言うなら…
そう
変えてみたいと思った
潰すんじゃなくて」
「…?」
「これ私の独り言だから
忘れていいよ
ばいばい」
あー
早く寝たい
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名無(プロフ) - もちさん» ありがとうございます。コメントを読んでいたらいつの間にかガッツポーズしていました…。(笑)とっても嬉しいです!!頑張ります!! (2018年7月3日 18時) (
レス) id: 0fdfaa66b3 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - コメント失礼します……。読み進んでたらいつの間にか泣いてました。びっくり。いいお話をありがとうございます。この作品大好きです！更新頑張ってください！楽しみに待ってます！！ (2018年7月3日 14時) (レス) id: 8b19b439f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無 | 作成日時：2018年4月1日 6時
