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side→有栖川
「有栖川!!」
火の方へ走っていたら相澤を見つけた
その時丁度頭の中に戦闘を許可する連絡がきた
「相澤、この子…」
「緑谷に聞いている」
相澤に洸汰を預け
相澤とともに火の方へ走り出す
『敵の狙いの一つ判明!!
生徒の「かっちゃん」と有栖川!!
二人はなるべく戦闘を避けて!!
単独では動かないこと!!』
「テレパス…」
「あぁ…お前は俺から離れるな」
「少女漫画みたい｣
「あ?」
「ごめんごめん…でも…?」
「なんだ?」
走るのをやめ森の奥を見る
何か、いる
「…ごめん相澤
洸汰頼んだ!!」
「有栖川!!」
「すぐ戻るから!!」
相澤の言葉を聞かず
私は暗い森の中を走った
:
「――――――――…」
「はぁ…はぁっ…」
声が聞こえた
不思議とその声は
ひどく落ち着く声で
…懐かしかった
「はぁ…ぁぁ…」
もうだいぶ走った
辺りに火は見えず
あの不気味な霧もない
もう森も深くなり
月の光も遮られ
まるで真っ黒な空間に閉じ込められたみたいだ
足が痛い
持久力には自信があったのだが
もうそんなに走ったのだろうか
「はぁ…ふぅ…」
1度立ち止まり自分の足元を見た
ブルブルと震え
どこかに掠ったのか
傷跡が残っていた
「――――――――…」
「だれ?」
また聞こえた声
「敵なの…?そうならさっさとでてきたらどうなの?」
返事はなく
自分の声が反響するだけ
「ねぇ…さっさと姿現しなよ」
「―――――――――――アリス」
「!?
どこ!?」
「―――――――――――A」
「ﾁｯ
さっさと出てこいって」
「A」
「…は?」
その姿を見た瞬間
世界が歪み
尻餅をついた
「どうして…」
「君に、会いに来たんだ」
背筋につぅっと冷たい汗が流れた
しかしすぐに立ち上がり
傍に落ちていた木の枝を持った
「うそ、つき…
うそつき、うそつき!!!
会いになんて来れるわけない!!
お前は誰だ!!!」
「私は…君の」
「だまれぇえええええ!!!」
そいつに近づき
枝を振り下ろす
「『アリス』!!!」
しかし武器は所詮枝で
相手は小刀で枝を折り
私の腕を掴んだ
「強くなったな…A」
腕を引っ張られ
相手の顔がこの暗い中でもよく分かるくらい
私たちの顔が近づいた
「なんで…お、とう…さ」
そこで意識は途切れた
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名無(プロフ) - もちさん» ありがとうございます。コメントを読んでいたらいつの間にかガッツポーズしていました…。(笑)とっても嬉しいです!!頑張ります!! (2018年7月3日 18時) (
レス) id: 0fdfaa66b3 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - コメント失礼します……。読み進んでたらいつの間にか泣いてました。びっくり。いいお話をありがとうございます。この作品大好きです！更新頑張ってください！楽しみに待ってます！！ (2018年7月3日 14時) (レス) id: 8b19b439f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無 | 作成日時：2018年4月1日 6時
