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彼女は、嫌そうな顔をしながらも、僕と会話をしてくれた。
※ いつ、能力者になったんですか？
YS 18歳くらいだけど、何でそんなこと聞くの？
いつから、能力者になったとか、どうでもよくないか？
彼女は、僕を睨んできた。
※ 私はこの薬で能力が得られることを、信じていません
しぶといなぁ、この子。
まだ、信じてくれてなかったんだ(笑)
※ ですが、仮にそうだとして、学校とかどうしていたんですか？
YS 普通に能力クラスに行ってたよ
※ でも、18歳以前は非能力者だったんですよね？
YS 親が、ね(笑)
彼女は、興味津々で前のめりになる。
YS 僕の両親は、二人とも、能力者だったんだ。だから、当然能力者の子供が生まれるもんだと、大人は思っていたわけ。
※ でも、入学テストで、能力がないと受からないですよね？
YS 父親が、教師だったんだ。だから、裏ルートで、能力がまだ何か分かってない子として入学したんだ。
彼女が、少し引いた顔をした。
まぁ、当然だ、違法入学なのだから。
※ でも、いつか嘘はバレますよね？
YS うん、バレたよ(笑)
父親の顔が頭に浮かぶ。
YS 父親は、プライドがとても高くてね、僕が非能力者として認めたくなかったんだ。
「お前が非能力者のわけがない」
「お前は、息子じゃない」
父親に言われた言葉を思い出す。
YS いつまで経っても、能力が見つからない僕に痺れを切らして、ある宗教団体に入れたんだ。
そこでは、能力を開花させる薬を開発して、僕はそこの実験台になったってわけ。
あんまり思い出したくないことなのに、この記憶だけは、鮮明に思い出せるのは
本当に酷いことだと思うよ(笑)
※ ひどい…
彼女は、まるで自分のことかのように悲しんでいた。
※ お母さんは、止めなかったんですか？
YS あー、お母さんはね
会話が止まる。
…お母さん？
お母さんは、あの時どこにいた？
そもそも、あの時、僕のそばにいたのか？
思い出せない。
顔も名前も。
怖い、記憶がなくなっている。
頭が痛む。
すると、突然、真っ黒な服に、帽子、マスクをつけた僕が見えた。
これは、いつの記憶だろうか。
これは、本当に僕なのか。
※ ヨサンさん、大丈夫ですか？
YS ご、ごめん。大丈夫。
僕は、コップを手に取り、水を飲んだ。
落ち着かないと。
…僕は、お母さんの記憶をなくしてしまったのだろうか
YS ごめん、この話は忘れて
僕は、時々、自分自身が怖くなることがある。
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al-ice cream(プロフ) - カナさん» コメントありがとうございます^_^応援していただけて、とても嬉しいです。頑張ります！ (2020年3月3日 9時) (
レス) id: edd21b3462 (このIDを非表示/違反報告)
カナ(プロフ) - ファイティン！荒らす人以外に応援している人の方が絶対多いと思います(^^) (2020年3月2日 22時) (レス) id: 5879272bc3 (このIDを非表示/違反報告)
al-ice cream(プロフ) - オンマさん» お優しいお言葉、ありがとうございます(T . T)頑張ります！ (2020年2月27日 23時) (レス) id: edd21b3462 (このIDを非表示/違反報告)
オンマ(プロフ) - めげずに頑張ってくださいね^^ 応援してます。 (2020年2月27日 19時) (レス) id: 51e1e6ee34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：al-ice cream | 作成日時：2020年2月27日 15時
