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YS 飲んで。
彼女は、突然の僕の言葉に固まった。
YS だから、この薬のんでよ
僕は、瓶を彼女に手渡した。
飲ませて同罪にすることが、僕にとって一番信頼できる方法だ。
※ でも、これって…
彼女が、不安そうな顔で薬を見る。
YS それが、何の薬か知ってるの？
※ 私が、ここに初めて来た日に、サンさんから飲まされそうになりました。
YS へぇ…
この子も実験台にしようとしたんだ。
相変わらずだね、サン。
※ サンさんは、これが能力開花の薬を言ってましたが、たぶん違いますよね(苦笑)
YS ん？本当に能力開花の薬だよ。
※ でも、ヨサンさん、能力者じゃないですか？こんな薬、いらないじゃないですか？
まだ気づいてないの？鈍いな、この子。
彼女の顔が、疑問から気づいた顔に変わった。
※ もしかして、ヨサンさんって元非能力者なんですか！？
YS 大声出さないでよ、鼓膜破ける
※ え、でも、え！？
彼女は、驚きが隠せないようだ。
YS 僕は、もともと能力者じゃないよ
※ え、じゃあ、計算能力は後天性なんですか？
YS もともと計算は得意だったけどね。人並以上の能力は、後天性だよ。
彼女の口が、あんぐりと開く。
YS 飲んでみたら？
※ …
彼女は戸惑いながら、瓶を眺める。
YS ほら
僕は、瓶を彼女の口に近づけた。
飲んで。
彼女は、ゴクリと一口飲んだ。
YS これで、同罪(ニコ)
彼女の顔が、青くなっていく。
※ 騙しましたね
YS 騙してなんかないよ。僕は、ただ君を信頼するために飲ませたんだよ。
彼女は、怒った様子で、瓶を棚にしまった。
※ 本当は、何の薬だったんですか？
YS 本当に、能力開花の薬だよ。嘘なんかついてない。
※ そんな薬、あるわけないじゃないですか！
全然、信じてくれないじゃん(笑)
笑いがこみあげてきた。
※ ヨサンさんが、笑ったの初めて見ました。
YS そうだね笑うの、久しぶりかもしれない(笑)
きっと薬のせいで気分が良くなっていると思うが、別にどうだっていい。
※ やっぱり、これやばい薬なのかもしれない
彼女が、若干引いた顔で、席を立った。
※ とりあえず、薬も飲んだんですから、安静にしててください。私は、サンさんを呼びに行きますね。
YS 行かないでよ
僕は、彼女の手首を掴んだ。
彼女が、ここからいなくなるのが嫌だった。
※ えっ、
やっとできた、僕と同じ子。
僕と君は同罪。
脅しになっても構わない、僕の傍から離れないで。
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al-ice cream(プロフ) - カナさん» コメントありがとうございます^_^応援していただけて、とても嬉しいです。頑張ります！ (2020年3月3日 9時) (
レス) id: edd21b3462 (このIDを非表示/違反報告)
カナ(プロフ) - ファイティン！荒らす人以外に応援している人の方が絶対多いと思います(^^) (2020年3月2日 22時) (レス) id: 5879272bc3 (このIDを非表示/違反報告)
al-ice cream(プロフ) - オンマさん» お優しいお言葉、ありがとうございます(T . T)頑張ります！ (2020年2月27日 23時) (レス) id: edd21b3462 (このIDを非表示/違反報告)
オンマ(プロフ) - めげずに頑張ってくださいね^^ 応援してます。 (2020年2月27日 19時) (レス) id: 51e1e6ee34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：al-ice cream | 作成日時：2020年2月27日 15時
