貴方と永遠の世界線【文スト】【中原中也】 (ページ10)

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毎回毎回更新が遅くなり申し訳ありません。
最近は夏休みに入り曜日感覚が狂っていて週に一回の更新ではなくなってしまい、すみません。
アルバイトも始めたので、今までよりさらに不定期の更新になると思います。
夢小説を書くのは好きですし沢山の方に読んでいただけているということもあるので、出来る限り頑張って更新していきたいと思っています。
よろしくお願い致します。
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少し待っていろ、と云って国木田さんは奥へと消えていった。気づけば与謝野医師は医務室の方へ歩いていた。
よくよく考えれば国木田さんも与謝野医師も、私がポートマフィアの人間だっていうのにそこまで警戒しなくなった。そんなものなのか？…でも今ポートマフィアが探偵社を襲撃する理由がないからそれもそうか。

「待たせたな。来い」

『ありがとうございます』

国木田さんの一歩後ろを歩く。ついていくと社長室に着いた。社長、居たんだ。よかった。

「無礼のないようにしろ」

『わかっています』

「手を出したら…わかっているな？」

『出しませんって。安心してくださいよ。今日の目的はちゃんとあるので』

そう云うと踵を返して国木田さんは戻っていった。私は呼吸を整えて、社長室の扉を叩いた。

『失礼します。ポートマフィアの島崎です。お話があって参りました』

「入れ」

『失礼します』

扉の向こうからくぐもった声が聞こえた。そっと扉を開く。その先には全て射抜くような瞳で私の方を見据える社長がいた。私はいつもと同じように振る舞う。

『お久しぶりです、福沢社長』

「よく来たな。して、何の用だ」

『一つ、提案をしに来ました』

息を吸って吐く。少しの間をあけて、私は口を開いた。

『停戦協定を結びませんか』

「…」

社長の瞳が私の瞳を見つめる。
…一瞬空気が変わった。不思議な空気だった。まずこの世界に生きていなければ触れないであろう空気。例えるなら首領と同じような───────。

「本気か」

『勿論です。そうでなければここには来ません』

「そう簡単に云えるようなものではないことはわかっているな」

『はい』

次は社長が目を閉じて開いた。ほんの数秒だが、この間がこれからを決める。

「これまでの事、無かったことには出来ぬぞ」

『わかっています。元より無かったことにしようとはしていません』

「何故だ」