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心地良い鳥のさえずり、暖かな日差し、蒲団の温もり、最高の目覚め……なんてあるわけなかった！そもそも今は夜だし。
『んぁぁ…。う、いてててて』
凄く腰痛いな。否、身体中が痛いな。それもそのはずだ。執務室の机で突っ伏して寝てたんだから。もう寝落ちなんてしない、と何度も破ってきた約束を自分と結んだ。
『後一寸、頑張ろう』
時刻は夜十一時頃。マフィアといえど残業はあります。辛い。中也は首領と姐さんと会食だし芥川くんは銀ちゃんと帰っちゃったし…。まあその、つまり殆ど皆居ないってこと。補佐も辛いものです。
今日は会食だから夜ご飯は食べれないと云って中也が朝、夜ご飯を作ってくれたらしいからそれを楽しみに仕事を進める。あと一ページの報告書。だがその一ページが長い。
・
終わった。報告書は終わったけど色々と終わった。終わったのは先ず勿論報告書。それと時間。今は深夜十二時過ぎ。有り得ない、深夜の横浜を一人で歩くの…？怖すぎる。マフィアの云うことじゃあないけど…。
『人気が無い…。怖い…』
泊まることも出来なくは無いけどお風呂に入りたい、中也の作ってくれた晩御飯が食べたい…。泣きそう。というかもうこの時間じゃ中也は家に帰ってるよね…。それなら頑張って帰ろう…！
・
「お嬢ちゃん、一寸俺らと飲みに行かない？」
『無理です』
「一杯だけだから」
『無理です』
如何してこうなった。何故か明らかにガラの悪い男性に絡まれた。これはナンパ？判らないけど莫迦なんですかね？私未だ未成年なんだけども。お酒飲んでるけど飲んじゃいけない年齢なの。
「へへ、兄貴ぃ。見っけましたよ」
何これ何処かのドラマ？ベタすぎる展開についていけない。というか一人じゃなかったの…。流石に一人くらいなら殺っても良いかなって思ってたけど、後ろから三、四人でてくるのは辞めて欲しいなあ。
「こういう誘いは受けといた方がいいよ？自分の為にさ」
『お断りします。それと、自分の為にこれ以上しつこくしない方がいいですよ。ではさようなら』
本当にやめた方がいい。自分の命が惜しいなら。私はいつでも躊躇い無く殺せるから。
「おい、逃がすな」
『…』
周りを包囲された。それを冷たい目で私は眺める。中也に連絡したほうがいいかな、これ。
「これでも逃げるか？」
『逃げるよ。力ずくでも、ね』
line 77→←line 75.5 Interlude&作者から
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九ノ瀬 杏璃栖(ここのせ ありす)(プロフ) - 謝花さん» ありがとうございます！そう言って貰えて嬉しいです！！頑張ります！(泣) (2019年4月9日 22時) (
レス) id: a597ec67e5 (このIDを非表示/違反報告)
謝花 - 中也さんカッコいい可愛い！更新頑張って下さい！ (2019年4月9日 13時) (レス) id: cfb76e4621 (このIDを非表示/違反報告)
九ノ瀬 杏璃栖(ここのせ ありす)(プロフ) - 薙(nagi)さん» ありがとうございます…！！！！初めてコメント頂けてうれしいです(泣)がんばります〜！！ (2019年3月11日 16時) (レス) id: 382e747ebe (このIDを非表示/違反報告)
薙(nagi) - 凄く好みです、更新頑張って下さい！ (2019年3月10日 19時) (レス) id: 43e3ad1e0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：九ノ瀬 杏璃栖(ここのせ ありす) | 作成日時：2019年1月4日 18時
