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「あ、俺もそれ欲しいー」
「！？」
私と、料理をよそっている相葉くんの間に割り込んできたのは櫻井くんだった。
なんだか私の方にぐいぐいと身体を寄せてきている気がする…。
「な、なんですかっ」
「たまには俺の事も相手してよ」
「相手って…」
「いつも相葉くん相葉くんっつってさぁ」
「わわわっちょっと！」
「何」
「あまり大きな声で言わないでくださいっ…」
相葉くんに聞こえたらどうしてくれるのだ。
「は？いやもう相葉くんにバレバレだか…」
「だーッ！もうやめてぇー！」
慌てて櫻井くんを片手グーでポコポコと殴る。
そんな私たちを見ていた相葉くんは若干困ったような笑みを浮かべていた。
うぅ…やっぱり私の気持ちは彼にバレバレなのかなぁ。って、そりゃそうか。
だってお風呂覗こうとしたんだもん。あの時点で好き確定だよね。
でも、それでも相葉くんは私をデートに誘ってくれて。勝手に脈アリだと決め付けているけれど…
本当はどう思ってくれてるんだろう…。
「おい、ワインこぼれるだろ？」
櫻井くんは胸元を殴っていた私の手をきゅっと握った。
「ほわわわわ！」
"カシャンッ"と地面に飛び散るワイングラス。手を握られたことに動揺したのか私はグラスを落としてしまった。
「あーあーもう〜」
「ごごごごめんなさい！」
「とりあえずそのままにしといて。箒持ってくるから」
「いやっ！拾いますっ…」
櫻井くんの言う事を聞かずに慌てて破片を拾い集めていると、人差し指にチクっと小さな痛みが走る
「痛っ」
「だからぁ」
「Aちゃん大丈夫？指切っちゃった？」
「あ〜グラス割ったの？」
駆け寄ってくれた相葉くんと松本くん。
一瞬、松本くんには怒られると思ったけどそんな事はなく。むしろ私の指の方を心配してくれていた
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作者名：ミト
| 作成日時：2017年8月10日 18時
