#2 ラブ・クエスト【ars K.N】 (ページ8)

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もう…なんとでも言ってくれ。今回は私がバカだった。
大バカだったんだ…

「ねぇAちゃん、あんな所で何してたの？」

　純真無垢な瞳でストレートに聞いてきた相葉くんに、私も二宮くんたちもポカン顔。

　何してたのって、それ…聞く…？
　できれば答えたくないんだけど、聞く…？

「え、なに？みんなどうしたの？」

　キョトンとする相葉くんに"いやいやいや、"と全員が口を揃えた後、二宮くんが代表して言う。

「あの場所でぶっ倒れてたってことはもう、一つしかないでしょ」
「へ…？ごめん、意味が…」

　ここまできても理解しない相葉くんに、私は覚悟を決めた。

　だって、後々理解された方が気まずいに決まってる。今この勢いに乗っかって正直に謝った方が絶対に良い。

「ごめんなさい、相葉くん…」
「ん…？」
「私、相葉くんの裸を覗こうとしました…」
「え！？」
「あ、いや！これは別に裸が見たかったわけじゃなくてっ…ホクロを…その…」
「ホクロ？」
「胸元にホクロがあるか確認したかったのです…」

　言った。ついに言った。
　相葉くん、どんな反応するかな。

　怒るかな、いや、引くかな。
　もしくは怖がられるか…それとも…

「なんだそんな事？言ってくれれば見せたのに」
「…へ？」

　本日二度目のポカン顔。
　今聞こえたものは私の空耳だったんじゃないかと二宮くんたちの方を見る。
　だけど、その表情は全員私と一致していた。