4話 ページ7
Aside
首から男の手が離れた。
警戒しながらも質問をした。
A『どうして…母さんをころしたの』
男は可笑しそうに笑って僕に言った。
「本当はわかっているんだろう?
俺の正体も何故殺したのかも。」
男の言葉は図星だった。
でも僕はそんなこと認めたくなかった。
「お前が認めたくなくてもそれが真実だ。俺の名前は為宮零。俺は２年ほど前に路地裏でもう少しで死ぬというところでお前に助けられた。その頃俺はヒーローだったが連続殺人鬼としての顔もあった。あの日、俺はヒーローに追われてギリギリで逃げた。」
分かっていた。
この男の特徴はあの時助けた男にそっくりだったから。
零「調べれば調べるほど、お前の奇跡のような個性にもその人形のように美しい容姿にも惹かれた。少ししたら捕まってしまったが、刑務所でもお前のことばかり考えていた。だが、だんだんとお前の周りにいる人間が憎くなった。だから、殺したんだ。誕生日である今日に親を殺したのは絶対に忘れさせないため。思考がおかしくなったのには気づいた。お前の治癒の個性を掛けられるとみんなお前のこと以外ほとんどどうでもよくなる。頭のいいお前ならとっくに気づいてるんだろう?」
A『当たり前じゃん。僕の個性だよ。僕が誰よりもよくしってるよ。…僕の個性が…人も動物…も植物も狂わ…せるってﾋｸｯ…でも、し…ね…を…曲げ…なか…た人…が…いた…の…ﾋｯｸ…だか…ら…だい…じょ…うぶっ…てﾋｸｯ…しんじ…てき…の』
後半は自分自身も何を言っているのかよく分からなかった。
だが、男は伝わったか伝わってないのか知らないが
零「すまない、泣かせるつもりはなかったんだ。だが、そんな顔でもお前は美しいな。
愛しているよ。」
そう言って僕のことを抱き締めた。
ふと、思い出した。
毎日机の上の花瓶に生けられていた花の名前、ブーゲンビリア。花言葉は「あなたしか見えない」
信者(僕が個性で治した人達)がよく渡してきた花だった。
僕は責任をとらなければならない。
彼は僕が狂わせた。僕のせいでたくさんの人が死んだ。
A『僕の下僕になれ。』
僕の言葉に男は驚いたようだったがすぐに笑って言った。
零「俺はとっくにお前の下僕だ。ご命令をどうぞ、ご主人様」
男の言葉になぜか当然だと感じてしまった。
A『君のせいで首にあとがついたよ。包帯を買ってきて。
母さんの姿で行ってもいいけど、逃げたら許さないから。』
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アリス(プロフ) - 虚さん» ありがとう!!出来そうな時は更新頑張るね。 (2020年3月15日 7時) (
レス) id: 9d5b57d13b (このIDを非表示/違反報告)
虚(プロフ) - とても良い作品ですねっ！お気に入り失礼しますっ！更新幾らでも待ってますっ！ (2020年3月14日 23時) (レス) id: 7c0e52b0b9 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - けろけろさん» コメントありがとう。間違いはちゃんと修正したよ。これからもこの作品をよろしくね。 (2020年1月2日 9時) (レス) id: 9d5b57d13b (このIDを非表示/違反報告)
けろけろ - 初コメが誤字指摘なんかですみません…。ヒロアカ知識(ページ2)のところで「敵」の読み方がウィラン、という風になっているのですがヴィランだと思います。(ウとヴの違いです)細かいし()多用してすみません。更新楽しみにしてます！(^-^ (2020年1月2日 1時) (レス) id: 4b35f08325 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 7話で言ったように荒らし以外のことなら大歓迎だよ。 最悪、作品に関係なくても大丈夫。 てことで、良ければコメントお願いね。 (2019年12月29日 21時) (レス) id: 9d5b57d13b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤堂アリス | 作成日時：2019年10月19日 18時
