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12月＿＿
ホグワーツに来て6度目のクリスマス休暇がやってきた。殆どの生徒が家に帰っているお陰か談話室は閑散としていて、けれどそのお陰で談話室を我が物顔で使うことができた。
「リーラ、焦げてる！」
「あっ、」
クリスマスを目前に控えたその日、Aとリーマスは暖炉の傍で暖をとりながら串に刺したマシュマロを炙って食べていた。ジェームズやシリウスはホグズミードに出掛けていないので談話室には落ち着いた穏やかな空気が流れている。
「明後日はクリスマスね。」
「そうだね。今年はどんなプレゼントが来るかな。」
「うーん.....リーマスは欲しい物とかないの？」
クリスマスはもうそこに迫っているというのに、Aは4人にあげるプレゼントをまだ決めていなかった。理由は簡単、異性の友人へのプレゼントに何を上げていいのか分からないからだ。中でも特にリーマスへのプレゼントは毎年時間をかけて選んでいて、それだけで一日を終えることもあるくらいだ。
「欲しい物？うーん。今は特に無いかな。」
マシュマロを口に放り込みながらリーマスは言った。
どうやら今年もリーマスへのプレゼントはハニーデュークスのお菓子の詰め合わせで決まりのようだ。
「あ、そうだリーラ。」
「どうしたの？」
「チェスしない？」
もしや。とAはマシュマロを咀嚼するのをやめ、立ち上がった後ろ姿を見つめる。この世界のチェスはなんというか.......こう.......あまり好ましくない。できる事ならやりたくなかったのだが、彼が嬉しそうに持ってくるものだから断れなかった。
「じゃあ君はこっちの黒の駒を使って。」
仕方なしに始めた魔法使いのチェス。リーマスは容赦なかった。リーマスの駒は命令通りに黒の駒を壊していき、当たり前のようにAが負けた。
悔しい〜とじたばたしていると、突然有り得ないくらいに整った顔が覗き込んできたのでAは思わず椅子からひっくり返りそうになる。
「お前相変わらず弱えな。」
貸せよ。とシリウスは駒を奪い取ると外したマフラーをAの顔に落とす。払い落としきれていない雫が顔を濡らし、シリウスの物であろうムスク系の香水の匂いが鼻腔に広がった。
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夢しずく - usagiさん» お返事ありがとうございます！いえいえ、この作品に最後まで付き合わない人が居ますか？いいえ居ません← もちろん読みにきますよ！それに4時間以上の価値があったのでお気になさらず。これからも頑張ってくださいね (2020年4月9日 16時) (
レス) id: 626b9c2144 (このIDを非表示/違反報告)
usagi(プロフ) - 夢しずくさん» 夢しずく様、はじめまして。そう言っていただけて凄く嬉しいです！それに、貴重な4時間をこの作品のために.......！本当にありがとうございます！是非、最後まで御付き合いよろしくお願い致します＊ (2020年4月9日 15時) (レス) id: 738c4a8002 (このIDを非表示/違反報告)
夢しずく - はじめまして、こんにちは。とっても面白いお話です……！リーマスが可愛すぎてヤバいです！あなたの文才を分けてください……。 あ、面白かったので4時間くらいかけて最初から最後まで読みましたww 更新頑張ってください！！ (2020年4月9日 3時) (レス) id: 626b9c2144 (このIDを非表示/違反報告)
usagi(プロフ) - いっちゃんさん» そんな！嬉しいです、ありがとうございます。是非、ボードの方で語りましょう。 (2020年4月8日 15時) (レス) id: 738c4a8002 (このIDを非表示/違反報告)
いっちゃん(プロフ) - usagiさん» 私もusagi様の物語がどれも文才で魅力がありすぎて素晴らしい作品だと思います。これからもusagi様とハリポタについて語りたいです。笑 (2020年4月7日 23時) (レス) id: 5135df06ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：usagi | 作成日時：2020年3月26日 10時
