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「起きてリーマス！」
私は自分の名を呼ぶ声に
はっと目を覚まして辺りを見回した
どうやらテーブルに突っ伏して
眠ってしまっていたらしい
ふと、頬を伝う冷たいもの
それが涙だと気付くまで
そう時間はかからなかった
「魘されてたわよ？」
「ああ、トンクス、夢を、見ていたんだ。」
「寝起きのところ悪いけど、
貴方に言っておかなきゃいけないことがあるの」
急に真剣な顔付きになったトンクスに
私は思わず首を傾げた
彼女は棚から手紙を取り出して
それを私の前に差し出す
「もう、読んだと思うけど
これが全ての真実
本当は私が死んだらリーマスに渡してって
Aには言われてたんだけど…」
「これが、なんだって言うんだい？」
「明日、なの」
''彼女の心臓が完全に石化する日''
トンクスの言葉が
静かなこの部屋に
やけに大きく響き渡って
「まさか…。」
「本当よ、だから今貴方に教えたの
彼女の傍にいるべきなのは
リーマス、貴方じゃなきゃダメだと思うから」
「でも私は彼女を傷付けたんだ、
今更傍に居たいなんて
そんな事言う資格はないよ。」
そう、資格がない
あれほど彼女を守ると誓ったのに
絶対に別れないと誓ったのに
「いいえ、彼女は貴方が傍に居なきゃ駄目なの」
「そんなこと…」
「お願いよリーマス
彼女の傍に行ってあげて、
お願い、」
トンクスは
紅い珊瑚の宝石のついたネックレスを
私の方に差し出した
''珊瑚の石言葉は''幸福''なの
貴方に、笑っていて欲しくて、''
いつかの、バレンタインの日
このネックレスをくれた時の
彼女の言葉を思い出す
''私の幸せは、君が隣で笑ってくれることだよ
ただそれだけでいいんだ。''
その時、私が彼女に返した言葉
嗚呼、そうだ
私には彼女が居ないと駄目なんだ
彼女が居ないと
＿＿＿笑顔になんてなれない
「すまないトンクス。」
私はネックレスを受け取ると
そのまま必要の部屋へと駆け出した
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usagi(プロフ) - 黒雷さん» そう言って頂けて、作者は嬉しい限りです。最後まで御付き合い下さり本当に有難う御座いました！ (2020年2月22日 18時) (
レス) id: a60327fc69 (このIDを非表示/違反報告)
黒雷(プロフ) - 物語の最初からイッキ見させて頂きました。ストーリーの長さも丁度よく、とても面白かったです。物語の後半になるにつれて私のよわよわな涙腺が崩壊しましたTT本当にいい作品でした。 (2020年2月22日 16時) (レス) id: ee55560686 (このIDを非表示/違反報告)
usagi(プロフ) - 弐七さん» 最後まで御付き合い頂き本当に有難う御座いました！いえ、こちらの作品で使用しているイラストは私が描いたものではなく、Picrewのlococoで作成したものになります：) (2019年12月16日 17時) (レス) id: 569eb0a44e (このIDを非表示/違反報告)
usagi(プロフ) - Emmasakuraさん» 最後まで御付き合い頂き本当に有難う御座いました！2人のその後、ぜひ書かせて頂きます：) (2019年12月16日 17時) (レス) id: 569eb0a44e (このIDを非表示/違反報告)
usagi(プロフ) - no nonさん» 最後まで御付き合い頂き有難う御座いました！！2人のその後、いいですね！ぜひ書かせて頂きます*゜ (2019年12月16日 17時) (レス) id: 569eb0a44e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：usagi | 作成日時：2019年12月8日 11時
