No.4 ページ5
フジside
まだ震えてる
俺は天使ちゃんことAの手を握って彼女のことを
感じていた
さて家はどこだろうか
教えてもらおう
ﾎﾟﾂﾎﾟﾂ
ｻﾞｰｻﾞｰ
天気予報で書かれていた
通り雨が降ってきた
チャンスでしかない
「ヤバいね！走るよ！！」
とっさに出た言葉だった
これならワンチャン家に入れる
『フ、フジさんここです家！』
よっしゃあああ
彼女の家を知れた
「無事家に帰れたね、良かった」
当たり障りのない言葉をかける
少し俺に背を向けて考え出すA
どうしたんだ？
『あ、あの家上がってください！風邪引いちゃいますから！』
とんでもない返信だ
俺から言おうとしてたのに
まさかA自らが言ってくれるとは
「え？いいの…？ならお邪魔します。」
少したどたどしい返しになったが
特に気にはしていないらしい
お風呂に入ることになったので
お風呂と部屋を物色することにした
「こんなに上手くいくとはな」
俺は持っていた小型の監視カメラを設置した
何でこんなの持ってるかって？
こういう面白いことがあるからだよ
全ての設置が完了した時
彼女がお風呂から出てきた
「やべっ隠さなきゃ」
俺は台所に居た為
丁度いいやと
珈琲を入れてあげた
「それにしてもいきなりだったね雨」
『そ、そうですね…』
再び当たり障りのない言葉をかける
Aは落ち着きを取り戻したらしい
どうしようという顔をしている
まあいいか設置も出来たし
早く家帰って見たいし
「Aちゃん落ち着いたみたいだね、安心した。ちゃんと鍵は閉めるんだよ？」
俺は乾いた服を着て立ち上がる
安心したような顔をしている
わかりやすい子だな
可愛い
『は、はい…ほんとに今日はありがとうございました…』
「いーえじゃあねAちゃん」
ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ
顔が少し赤くてとても可愛い
そんな顔で
男を見送るなんて罪だなAは
俺の″モノ″にしたくなるじゃないか
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 7人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Alice | 作成日時：2018年8月19日 0時
