【実.況.者】物語の中でキミは【フ.ジ】 (ページ3)

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No.2 ページ3

Aside

……

『じゃあフジさんは元柔道部だったんですね！！カッコイイですね！！』

今私は助けてくれたフジさんと一緒に帰っている

しかも元柔道部だと言うから驚きだ

華奢な身体に見えるのに

「カッコイイは照れるよ…」
『えー！カッコイイじゃないですか！こういう風に守ってくれるんですもん！！』

私は本当の思いで言った

フジさんは否定し続けていたが←

『そういえばフジさんは家どの辺なんですか？電車とか大丈夫ですか？』

現在の時刻22:35

もし家が遠ければ致命的な時間だ

「大丈夫だよ、Aちゃん。俺の心配なんてしてくれてありがとね」
『い、いえ…』

大丈夫だと言ってくれてるなら甘えさせてもらおう
流石に襲われそうになったから怖い

「大丈夫？」

そう言ってフジさんは手を握ってくれる

あ…震えてたんだ

『ありがとうございます…フジさん…』
「いーえ、怖かったよね。Aちゃん」

私は安心して握り返して家へ歩いた

フジさんは優しい人だ

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