恋せよヌナ③[LAST] (ページ18)

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番外編5 ページ18

ジミンside

｢それで…ジミナはどうなの｣

うん。そうだよね。

この流れで行くとこうなるよね

｢僕はいいよ｣

正直、可愛い可愛い僕の奥さんに聞かせて楽しい昔話なんて1つも出てきやしない

｢どうせ女とっかえひっかえしてきたんだろ〜｣

自分の番が終わったからって意気揚々と弄り出したAを睨みつければふふんと鼻で笑われた

コイツ…(怒)

｢ジミナもどっちかっていうといつも女の子の方から寄ってくるんだよね｣

そんな僕たちの不穏な空気を知ったか知らずがテヒョンアが口を開いて

加減とか忖度という類のスキルを全く持ち合わせていない親友が何を言い出すのかと慌てて止めに入ったものの

｢テヒョンア！｣

｢たまにゲームするみたいに女の子を落として楽しんだりもしてたけど…｣

咎めるわけでもなく単なる事実だとでも言うように思い返しながら出てくる言葉が的を得ているだけに非常にリアルだ

｢む〜〜｣

ほら、僕の可愛い奥さんが途端に頬をふくらませて拗ねだした

まぁ可愛いだけだけどね(笑)

｢だけど誰にも本気じゃなかった、悪気があったわけじゃなくて恋愛なんてそんなもんだと思ってたんだと思う｣

チラリとこっちを見るテヒョンアと目が合えばヘラりと微笑むから

余計な事言うなよって言ってやりたい気持ちもその笑顔に有耶無耶にされてしまう

あ〜、僕はテヒョンアにも本当に弱いな

なんて親友と暫し見つめ合えば

｢ろくでもねー男だな｣

間髪入れずにコイツがもっと余計な事を言うんだよ

｢お前後で覚えとけよ…｣

｢……｣

白々しく目を逸らして口笛を吹くAに殺意を込めた視線を送り続ける

｢だけどアミと出会って変わったよ。ぽわんとしてるんだけど芯があって自分を持ってる子なんだ、いつも一生懸命で僕にはないものを持ってるって…会えばアミの話ばっかり笑｣

｢もういいってテヒョンア！｣

｢なのに相変わらず鈍くて、アミに告白されて初めて自分の気持ちに気付いたらしいよ(笑)付き合うことになったって幸せを噛み締めてるジミナの姿には僕もジーンと来たな｣

あーもう！付き合って欲しいって言われた時だって本当は駆け出して飛び上がりたいほど嬉しい気持ちを隠してずっとアミの前ではスマートに振舞ってた僕の努力が…

｢ジミナ…私もジミナの奥さんになれて幸せだよ。｣

げどまぁ世界一可愛い奥さんが嬉しそうだからいっか…