ヌナのケジメ ページ3
｢……ｯ、｣
触れる寸前でテテの胸を押し返した
｢…A？｣
テテはただただ不思議そうな顔で私を見つめる
｢テテ…、キスは好きな人とするものだよ｣
｢…知ってるよ？｣
｢違う｣
｢何が違うの？｣
｢愛してる人とするの｣
｢テテは私を愛してる？｣
｢そんなの…わかんないよ｣
｢だから、もう恋愛ごっこは辞めよ？｣
｢れん…あい、ごっこ？｣
｢うん。私、テテと二人でいる時は特別になれた気がした。だからキスされればその先を期待してしまうしその度ガッツリしてる自分の浅ましさが嫌なの｣
｢僕は…｣
ひゅっと息を吸う音がして何かを言おうとしたけどそれが言葉になることは無かった
きっと思いを言葉にするのが苦手なテテには説明出来ない気持ちなのかもしれない
ゆっくりと起き上がって距離を取るとテテが私の手を掴む
｢A…僕もAを抱けばいいの？｣
｢テテ…なに言っ…｣
｢気づいてないと思った？今日も首筋に痕がある。｣
テテに言われてユンギに付けられジョングクに
上書きされたそれを隠すように手で塞いだ
｢ジョングクでしょ？シュークリーム買ってきたのもジョングク？｣
責めるような口調でもなく淡々と告げる
｢今日だけじゃない。この部屋に微かにグガの匂いがする日はいつもAの身体のどこかにあったよその赤い痕が｣
｢う…そ…｣
テテが気づいてたなんて
｢グガとはそーゆうことしてるのに僕とのキスは嫌なんだね｣
｢ちっ、ちがっ！｣
｢ねぇ、Aはグガを愛してるの？｣
そう問われて愕然とした
私こそテテにそんなこと言う資格はない
ジョングクの気持ちに気付こうともせずに流されて甘えて
だって一瞬でもテテを忘れさせてくれるから
咄嗟に口から出そうになった言葉を飲み込んで
私が何を言っても言い訳にしかならない
｢どうして黙ってるの？｣
｢ごめん。｣
｢なんのごめん？｣
｢わかんない｣
｢わかんないのに謝るなよ｣
苛立ったようにはぁと大きな溜息をついて思わず顔をあげれば
｢何で！！何でジョングクなの！！！｣
初めて声を荒らげ涙目のテテを見て私は絶対にやってはいけないことをしていたんだと分かった
｢ｯ、｣
泣くな。私に泣く資格なんかない
｢見損なった｣
見たこともないくらい冷たい瞳をしたテテがそう告げて部屋を出て行く
静かに扉が閉まり私は泣き崩れた
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ありす(プロフ) - 花純さん» お返事遅くなりすみません(；＿；)テテ溺愛のヌナに共感して頂けて嬉しいです！最後まで更新したので是非続きもキュンとして下さい〜(^ ^) (2021年4月7日 17時) (
レス) id: f9db7a188c (このIDを非表示/違反報告)
花純(プロフ) - テテの愛おしく思う主人公の心情に共感！！！キュンキュンします！続きが楽しみです！ (2021年3月20日 19時) (レス) id: 19849ba04b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ありす | 作成日時：2021年3月16日 23時
