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1話 始めましてから ページ1

神埼 菫side



母「菫ー!降りてきなさーい!置いて行っちゃうわよー?」



菫「はーい!今行くー!」




神埼菫、前世の記憶を持ったまま転生しました。




今日から幼稚園に通います。




先生「はい皆、今日から新しい子が来ました。皆、仲良くしてあげてね。」





先生の言葉に可愛らしく返事をする子供達。




子供のフリをするのはとても大変だ。




それを親の前だけでなくなると思うと、思わず溜息をつきたくなる。




元気良く返事をしてくれた子供達だったが、新しく入って来た私と言う存在に緊張しているのが見え
た。




私もどう声をかければいいかわからなかったため、子供用の小さな本棚から一冊の本を取った。




それは塔の上のラプンゼルの本だった。




読んでいくうちに、主人公の綺麗な金髪が光るシーンの絵があるページを何度も見返す。




とても神秘的に綺麗に描かれたラプンゼルの金髪は現実では再現できないものだ。




外人の中でも誰もが憧れる金髪はプラチナブロンドだと思う。




何度も読み返すうちに、目が疲れてきたので一休みを挟もうと絵本を閉じて一息つく。




このままぼっちを続けるのは少し辛いと感じた。そんな下心があったからというのも一つの理由だったと思う。




私が彼に話しかけたのは、彼が同い年の子供たちにいじめられていたからだ。





それと同時に彼の容姿に惹かれたのも事実だ。






目を向ければ、そこには誰の目にも着く綺麗な髪色が見えた。男の子達がその子供を非難する声が聞こえた。




少しだけ不愉快に感じた。





菫「せんせーい!あの子いじめられてるよー!」




先生「え!?」





突然の事に驚きを見せる先生を気にも留めず、私は先生のエプロンを片方の手で掴んで、もう片方の手でその子たちを指で示した。





先生「え、あ!またあの子達は!ありがとう!」





先生は私にそう言って、その子達がいるところへ急ぎ足で向かった。





そんな先生の後を様子を見るようにしてついて行った。





私がその場についたころには男の子が先生と言い合っていた。





男の子「だって、あいつだけ変な色してんだ!!だからあいつは俺達と仲間になれないんだ!俺達とはちがうあいつは一人ぼっちなんだよ!」






みがってだろうと偽善だろうと私は私がやりたいことをする。

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作者名: | 作成日時:2019年7月20日 23時

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