夏の恋は君と (ページ11)

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シガルとアンジュ tk ページ11

"ごめん！Aちゃん！今日めっちゃ遅なる！"
"今日早く帰る言うたんに、ほんまごめんなぁ"
"先、寝ててな？ちゃんと鍵しめてな？"

携帯のロック画面にそう通知が来てた。
ともくんほんと心配性だなぁって思いながら

"りょーかい、お風呂とっておくね"
と送った。
そうすると

"ありがとう！！！(｀_´)"
って画面の向こう側で君が喜んでるのが伝わってきて、こっちまで笑みが溢れる。

私より4歳年下の彼は、とっても心配性。

帰りが遅くなると言えば迎えに行くの一点張り。
今日みたく彼が遅くなるならちゃんと鍵しめてね、窓も開けて寝ちゃダメだよ、気を付けてね、と連絡が来る。

私はあんまり心配性ではないみたいで、そんなに危ないとか思ったことはないのね。

自分に興味がないのか、すごく鈍感なのかわかんないけど、こんなに心配されたことは無くて、自分がお姫さまにでもなったのか、と錯覚してしまう。

前にそのことをともくんに伝えたら、
あたりまえやん！Aちゃんは俺のお姫さまやん！と白昼堂々言われてしまったことがある。

私からしたら彼は王子さまだし、微笑んだ姿は天使そのものだけれど、なんて思いながら、彼におやすみなさいのメッセージを送った。