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▽．１０ ページ10
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私は、朝練があるのも忘れてその場から走り去った
できるだけ、遠くに
できるだけ、、、徹から離れて。
そばにいると、泣きたくなってしまう
泣きたくない
もし、涙を流したら、、認めてしまいそうで
＿＿徹は、私のことなんか好きじゃないって
荒ぐ息遣い
痛くなってきた脚
潤んでくる瞳
全部全部、、忘れ去って
行くあてもなく走った
「……っ！」
無我夢中で走ったせいか、足元にある石に気付かずに転んでしまった
「……うぅ、、ひっ、、、」
痛い
痛いよ
なんで、、
いろんなことが頭を飛び交って、脳を支配する
脚の傷のせいか、また涙が出てきた
止まることを知らないそれは、足元の地面にシミを作る
その地面に、影がかかった
「、、大丈夫？
ですか？」
「……国見、、くん」
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作者名：＊ゆで林檎 | 作成日時：2015年4月19日 1時
