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▽．８ ページ8
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思わず、握っていた手を離してしまう
「？どうしたの、A」
キョトンとした顔で私の顔を覗き込む徹が、、少しだけ怖くなった
「なんでも無いよ！ちょっと、恥ずかしくて、、」
俯きながら、照れているように見せる
本当は、青くなっているだろう顔を隠すためなのだけれど
「…そう？ならよかった」
その時の徹の顔を見て、私は愕然とする
＿＿目が、笑ってない
ファンの子たちに見せるような、作り笑い
なんだか、このままだと徹が遠くに行ってしまいそうで
怖くなった
それを紛らすように、彼の手を触る
でも
「……っ！」
私の手は、避けられるようにふり払われた
・
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作者名：＊ゆで林檎 | 作成日時：2015年4月19日 1時
