学校祭 ページ16
目黒side
──学校祭当日
俺はフランクフルトを焼く係りを引き受けた
女装は嫌だしお化け屋敷は暗くて眠たくなりそうだから早々にこの役を勝ち取った
『目黒ー来たよーん！』
『うわぁ、美味しそう』
まだ出番がないのかいつもの制服姿の阿部ちゃんと佐久間君が来てくれた
「熱いから気をつけてね」
『いただきまーす』
二人が校内へ戻る時、佐久間君が『俺と阿部ちゃんの出番は午後からだからね！』と教えてくれた
ありがとう。必ず行くよ
────────────────────
午後の自由時間を使って早速教えてもらった教室を目指した
教室の前には“女装メイド喫茶”と書かれた看板が置いてあった
─ガラガラ
『お帰りなさいませ、御主人様！』
「っ、びっくりしたー」
中へ入るとノリノリの佐久間君がピンクのメイド服を着て迎えてくれた
「あはは、似合ってるね」
『でしょー！あ、そこに座ってちょっと待っててね』
本物のメイド喫茶さながらの飾り付けがしてある席に座っていると、奥から佐久間君に腕をひかれながら渋々歩いてくる黒いメイド服の人……
『ほらっ！』
と佐久間君が俺の目の前に出してきたのは
『お……お帰りなさいませ、ご、ご主人様…』
俺は数秒ポカーンと間抜けな顔をしていただろう
「あ、阿部ちゃん！？」
『ごめん！やっぱり気持ち悪いよね？もう無理！』
「ちょっ…！」
阿部ちゃんは全速力で教室を出ていってしまった
『あーあ、あんなに可愛いのに……目黒？』
「佐久間君…今の現実？」
『うん、試しに殴ってやろうか？』
「遠慮しておく」
俺は軽食を食べた後、佐久間君に阿部ちゃんのメイド姿の写真を撮っておいてと懇願して他のお店をまわった
美人になるとは思っていたけど……想像以上の姿に言葉を失った
膝丈の黒メイド服にスラリと伸びた脚は少し内股、髪は耳にかけていて恥ずかしそうに小さくなっている
これは女子だけじゃなくて男子も敵になりそうだ
阿部ちゃんの姿が忘れられないまま、行くと約束していた友達の店に向かった
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さが(プロフ) - りーさん» ありがとうございます！もうすぐ移行しますが楽しみにしていただけると嬉しいです☆ (2020年2月23日 19時) (
レス) id: afaaefaa9c (このIDを非表示/違反報告)
りー(プロフ) - いつも楽しく読んでます。2人の今後が楽しみです。 (2020年2月22日 0時) (レス) id: b589956f18 (このIDを非表示/違反報告)
さが(プロフ) - 加恋さん» いつもお読み頂きありがとうございます！めめあべいいですよね☆お心遣いもありがとうございます！めめに頑張ってもらわないとですね(笑) (2020年2月20日 22時) (レス) id: afaaefaa9c (このIDを非表示/違反報告)
加恋 - 展開が楽しみすぎますっ！いつも更新お疲れ様です めめあべがめちゃくちゃ好きなのでサイコ―過ぎます ゆっくりでいいので更新頑張ってください (2020年2月20日 18時) (レス) id: 8127665740 (このIDを非表示/違反報告)
さが(プロフ) - まほままさん» 初めまして。楽しみにしていだいてありがとうございます！私も書いてて楽しいです(笑)更新頑張ります☆ (2020年1月16日 18時) (レス) id: afaaefaa9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さが
| 作成日時：2020年1月12日 9時
