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クリスマスを数日後に控えた日曜日
デパートで買い物をした後に珍しく彼女が休憩したいと言ってカフェに寄った
二人分の飲み物が到着すると、コーヒーを一口飲んで彼女が静かに口を開いた
『私ね、辰哉といると楽しいよ』
「急になんだよー、俺も楽しいよ」
いきなり嬉しいことを言われて驚いたけど、彼女は真剣な顔をしていた
『前に私が辰哉のことを好きになった時の事話したでしょ？』
「うん、体育祭の時って言ってたよね？」
彼女が体育祭で俺の事を見て気になってくれたと、付き合った当初に教えてくれた
『私ね、辰哉の事を初めてちゃんと見たのは体育祭で照くん達と楽しそうにバスケットをしている時だったの』
「懐かしいね」
『それから隣のクラスだって知って、いつも素敵な笑顔だなーって思って気がついたら好きになってた』
「あはは、改めて言われると照れるじゃん」
『でもね、最近その笑顔が見れないんだ』
泣きそうになりながら言葉を紡ぐ彼女に俺は黙って聞く事しか出来ない
『辰哉は、自分の気持ちに嘘ついてない？』
自分の気持ち……
「いたひ(痛い)」
考えていると綺麗な手で両頬をつねられた
『辰哉は優しいから人のことばかり考えるけど、自分の気持ちに嘘ついてまで優しくされたらそれこそ傷つくんだからね』
「ぁっ…」
頑張って笑顔を作っている彼女は綺麗でかっこよかった
『クリスマス行ってきなよ、スカイツリー』
彼女の真っ直ぐな目を前に俺は今までどれほど自分の気持ちを誤魔化していたのか思い知らされた
『そしてちゃんと気持ち伝えなよ』
「…っ、ごめん…」
『ちょっと、辰哉が泣かないでよー』
「違うゴミが入っただけ」
『もう、変なカップルって思われるじゃん』
二人して笑いながら泣いて、落ち着いた頃にカフェを出た
「ありがとう。そしてごめ…っ」
手で口を押さえられた
『謝らないでよ。それより、こんな男前な元カノで良かったね！』
元カノ……そっか、別れ際までリードされちゃったな
「うん、ありがとう。」
『これからは、友達としてよろしくね！』
「おう！」
ぎゅっ、と握手をして別れたばかりのカップルとは思えない程笑い話をして、彼女の家まで送って行った
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さが(プロフ) - アオイさん» ありがとうございます！なかなか嫌な人を登場させるのが苦手でいつもゆるくなってしまいます；次はいよいよいわふかです(*^^*) (2019年12月14日 21時) (
レス) id: afaaefaa9c (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - ふっかの彼女さんが男前過ぎて泣きました！お互いを思い過ぎてすれ違っちゃういわふか素敵です…続きも楽しみにしています！ (2019年12月14日 16時) (レス) id: 48d1fd6c42 (このIDを非表示/違反報告)
さが(プロフ) - みさきさん» ありがとうございます！私自身定期的になべあべがないと寂しくなってしまって(笑)楽しみにしていただけて嬉しいです！ (2019年12月6日 16時) (レス) id: afaaefaa9c (このIDを非表示/違反報告)
みさき(プロフ) - 続編おめでとうございます。楽しみにしていました！ (2019年12月6日 16時) (レス) id: eb8707c85b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さが
| 作成日時：2019年12月6日 13時
