snowrose2

少しの背伸び-あなたに捧げる花- dtru ページ44

ラウールside


「はぁ…どうしようかなぁ」


最近美術館のチラシを見ては溜め息が出る


先日舘さんと行こうと約束した美術館のイベントはあと1週間で終わってしまう


誘いたいけど舘さんは舞台が終わったばかりで疲れていると思うと気が引ける



でも二人で出かけるチャンスなんだ



そんな事を悶々と考えているとしょっぴーからLINEが来た


『そういや美術館って行ったの？』


『まだ行ってないよ。舘さん疲れてるよね？』


返信して少しすると着信の画面になった


ラ「はーい」

渡『やっぱり元気ねぇな』

ラ「わかる？」

渡『良いこと教えてやるから今度グミちょーだい』

ラ「なに？てか高校生にねだる？」


やっぱりしょうたくんは5さいだ


渡『涼太は待ってると思うよ』

ラ「えっ？」

渡『ほら、仕事だけの俺らより学校も行ってるラウールの方が毎日やる事は多いの』


ラ「まぁ、そうかもしれないけど…」


渡『それに年上の俺らから誘うとラウールは断り難いと思って考えすぎちゃうんじゃない？』

ラ「え、俺本当に行きたいのに！」

渡『涼太はそういうとこ気にしちゃうんだよ』



俺割りとアピールしてたつもりだったんだけどなぁ



渡『今週のオフは何も予定入れてないって言ってたぞ』

ラ「しょっぴーありがとう！グミ奢るわ」

渡『おう！』



5さいは撤回して7さい位にしておいてあげよう




俺は舘さんにLINEを送ってからお風呂に入った

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