snowrose2

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気づかれないように袖で目もとを押さえてそっと拭う




こんな女々しかったらきっとめめは俺じゃない人のところにいっちゃう






もっと大人になりたいのに、嫉妬したくなくてもしちゃう



束縛したくなくてもそういう言葉が出ちゃう





「大人になるってツラいね…」




思わず呟いた本音はめめにはわからないだろうな



『え、俺お前のこと大人だと思ってないけど』


「あーそうですか」



どうせガキですよ。

世間的にも、めめにとっても




『見た目と仕事に対する姿勢は大人なのに嫉妬してすぐ拗ねちゃう所とか、仕事も勉強も一生懸命なところとか、俺の事好きすぎるところとか、可愛すぎてめちゃくちゃ好きだなーって思ってるんだけど、文句ある？』



「っえ！？」



『俺はそのままの、16歳のラウールが好きって言ってんの』





どうしよう、嬉しすぎてニヤけちゃう



『ニヤニヤしすぎ』


「あ、バレた」



両手で頬をムニッとつかまれたと思ったらイケメンと目が合った



「めめいへめん(イケメン)」


『あはは、お前もかっこいいよ』




ポンポンと頭を撫でて歩き出すめめ



『そろそろ行くぞ』


「待って〜」







たまには嫉妬しちゃうけど、そのままの俺でいいみたい




俺は嬉しい顔をそのままに仕事場へと向かった




fin.

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